「求められてるのは殴り合い」群馬の喧嘩自慢だった男は“Mr.ブレイキングダウン”と呼ばれ…川島悠汰がぶつかった“1分間格闘技の壁”

　朝倉未来プロデュースの“1分間格闘技”BreakingDown（ブレイキングダウン）は、試合時間に合わせたわけでもないのだろうが選手の入れ替わりが激しい。

　ブレイキングダウンで知名度を得ればさまざまな選択肢が広がる。そこから次のステップに向かう者もいる。それ以前に、勝てば次の試合が保証されるというわけでもない。

　そういう中で、第1回から本大会連続出場を記録している常連選手がいる。川島悠汰。キャッチフレーズは“Mr.ブレイキングダウン”だ。

“Mr.ブレイキングダウン”の異名を持つ川島悠汰　©BreakingDown

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　ブレイキングダウンで名を上げてからも、川島は故郷の群馬・館林市に住んでいる。学生時代は学校にもかなり迷惑をかけたらしい。いわゆる問題児、喧嘩自慢。だが、18歳で総合格闘技のジムに入門すると人生が変わる。

「小さな世界でイキがっていても仕方ない」

「一旗あげたい、人生で何かを掴みたい」

　飛び込んだ格闘技の世界には、次元の違う強さが存在した。端的に言えば技術が違った。

　総合格闘技の試合も経験した川島だが、ブレイキングダウン開催を知るとすぐに参戦を志願。朝倉未来のことは『THE OUTSIDER』の頃から見ていたし、1分間の闘いにも興味を持った。

「一旗あげたい、人生で何かを掴みたいという気持ちもありました」

前日会見で向き合う川島とポーランドの刺客　©Norihiro Hashimoto

　得意とするのは、ズバリ“殴り合い”。パンチのラッシュで真っ向勝負を繰り広げ、対戦相手をKOしてきた。とりわけインパクトが大きかったのは『ブレイキングダウン9』でのボヤン・コセナル戦。海外勢との対抗戦として組まれたこの試合は左フックの相打ちでダブルノックダウンとなり、先に立ち上がった川島がKO勝利を収めた。

　しかし真正面での打ち合いは当然、リスクが高い。9勝6KOとKO率が高い川島だが、過去3敗もすべてKO負けだった。2月18日の『ブレイキングダウン11』は、前戦でKO負けしてからの再起戦。前日会見で、川島は今までと違い蹴りを使っていきたいと語っていた。

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