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《独占激白》遠藤航が語るリバプールに移籍できた理由…「実力がある」「実力をつける」を繰り返して<日本代表主将> 

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小野晋太郎

小野晋太郎Shintaro Ono

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photograph byGetty Images

posted2024/01/31 11:00

《独占激白》遠藤航が語るリバプールに移籍できた理由…「実力がある」「実力をつける」を繰り返して<日本代表主将><Number Web> photograph by Getty Images

日本代表の主将としてアジアカップを戦う遠藤航(30歳)

「こっちに来てから、ずっと聞かれるのが『なんでリバプールに入れたの?』という。時間が無いとしっかり説明できないんですが……ちゃんと答えるなら、最近一番思っているのは『実力がある』と『実力をつける』の繰り返しだなって」

 実力があるなら、実力はついているものでは……? インタビューの時でもそうだが、遠藤は頭の回転が速すぎて、普通の会話もとても早口だ。こちらの思考が追い付かないことが度々ある。遠藤はそんな時僕の表情を察して話を続ける。

「普通の会社も同じだと思うんですけど、サッカーも誰かがチームの選手を選んでいるんですよね。例えば、日本代表に選ばれるくらいの『実力がある』という状態にまずなったと。でも代表クラス、と言われる選手たちは結構いるわけです。その『実力がある』グループに選ばれて、上のクラブに移籍したら次のステージ。環境が変わるので、新しい『実力をつける』作業が必要になる。俺はずっとその『実力がある』『実力をつける』繰り返しを、いつもちょっとだけ背伸びして、成長を続けてきたんですよね」

30歳で受け取った、名将からのラブレター

 決していつも選ばれてきた訳ではない。横浜F・マリノスの下部組織のセレクションで3年連続の不合格。公立中学の部活から、湘南ベルマーレのユースへ。海外に渡ったのは25歳、行き先はベルギーだった。さらに26歳でドイツに渡ったものの、移籍前に入れ替え戦に回ったチームが負けてしまい、すぐに2部へ降格。それでも最初の数カ月はベンチにも入れない。

 そんな中でも、チームに入る「実力がある」状態から、次は出場するための「実力をつけ」ていく。気づけばブンデスリーガでデュエル王の座を獲得し、2年連続でその称号を得たころには、左腕に腕章も巻いていた。

 そして30歳。シュツットガルトのキャプテンは、キャリアの晩年に差しかかろうという時、世界屈指のリーグとチームからラブレターを受け取る。差出人は笑顔の似合う名将、クロップ。

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