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「（日本は）備えが非常にずさん」「（韓国には）思わずめまいがした」韓国人記者が辛口批評せざるを得ない日韓両国のアジア杯GL総括《決勝Tへの課題は？》

posted2024/01/30 11:00

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姜亨起Kang Hyeong Gi

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JIJI PRESS

　アジアカップ16強での日韓戦は、まさかの結末で“幻”となった。

　森保ジャパンの決勝トーナメント初戦の相手が決まるグループE最終節、韓国はすでに敗退が決まっているマレーシアに終了間際の失点でドロー。日本とベスト16で戦う首位の座をバーレーンに譲り、辛くもグループ2位でサウジアラビアやオーストラリアが名を連ねる山に進んだ。

　韓国としてはショッキングな引き分けだ。リアルタイムの速報で「“16強韓日戦”実現間近」「韓日戦が近づいている」と早々にライバル対決の可能性を取り上げていたメディア各社も、試合後には辛辣な見出しを並べるしかなかった。

「拙戦繰り広げた韓国、マレーシアと3-3引き分け…16強韓日戦は霧散した」（通信社『NEWSIS』）

「“恥ずかしいドロー”韓国、マレーシアと引き分け…韓日戦不発」（経済紙『イーデイリー』）

「韓国、衝撃の組2位！　105分の劇的ゴールで韓日戦は無くなった」（ネットメディア『スターニュース』）

「16強は韓日戦でなければならなかった…“負けに等しいドロー”で組2位、笑えなかったソン・フンミン」（ケーブルテレビ局『JTBC』）

　その一方で、負けたら終わりのトーナメントで日本との対戦を“回避した”という見方もある。ユルゲン・クリンスマン監督は試合後会見で「避けるつもりはなかった」と断言していたが、韓国記者の胸中はどうだろうか。

　アジアカップ取材のためカタールに滞在しているサッカー専門メディア『HIDDEN K』編集長のリュ・チョン記者は、「ベスト16から韓国と日本が対戦することは望んでいなかった」と明かしてくれた。

「両国が顔を合わせるなら決勝が妥当でしょう。アジア最高の舞台で韓国と日本が戦うのであれば、それは決勝しかありません。そのため、お互いにまだ最高のコンディションに達していない状況で、ベスト16の時点で対決することは望んでいませんでした」

　マレーシア戦での自国のパフォーマンスを見て、「残念」で「思わずめまいがした」というリュ・チョン記者。そのうえで、「今の韓国と日本は似たような悩みを抱えている」と、現在までの日韓両国の戦いぶりをこう評価する。

「どちらもアジアで最高の選手を多く擁していながら、チームとしての力を最大限発揮できていない。韓国は個々人が100％のパフォーマンスを見せられるほど戦術が整っていないですし、日本も試合の主導権を握ることができても、全体的な動きがシャープではないと感じました」

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