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「福男」は1年後、どうなってる? 昨年の「一番福」に聞いた<幸せですか?>「フルーツやお米をもらって、阪神優勝…ラッキーしかない」 

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佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

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photograph byJIJI PRESS

posted2024/01/10 06:00

「福男」は1年後、どうなってる? 昨年の「一番福」に聞いた<幸せですか?>「フルーツやお米をもらって、阪神優勝…ラッキーしかない」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

一番左でソフトバンクのユニフォームに身を包み、駆け出す昨年の一番福・植本亮太。その後、社会人野球の道に進んだ植本選手に話を聞いた

「常に盗塁は狙うようにはしているんですけど、ランナーが詰まっていたりして機会も少なかったのであまり走れていないです。それよりも今年はバッティングで成果が出たという感じで……」

「福男」は脚よりも打撃術でその道を切り開いていた。

プロ野球選手からバットのプレゼントが

 順風満帆を絵に描いたような船出。「不運だったことは何もないです」とキッパリ言い切った植本さんに、この1年間で「ラッキーだったこと」を聞いてみた。

「自動販売機で“当たり”が出たりはしましたね。あと、『福男』になってから関西の会社の社長さんと交流する機会があってお知り合いができたんです。フルーツ会社の方がダンボールで寮にたくさんフルーツを送っていただいたり、お米を送ってくださったり。サポートしてくれる方が増えたことがラッキーかもしれません。あ、それから、プロアマ交流戦でカープの二軍と試合をした時に小園(海斗)選手や野間(峻祥)選手からバットを頂きました! 『福男』になったことも知っていてくれて。福を分けて、みたいな……。ファンだった阪神の優勝も嬉しかったです。ラッキーなこと、沢山ありましたね」

目指すのは「プロ入り」

 人生が一変してしまうような幸運ではなく、ちょっとした喜びが次々と訪れる幸せ。何より憂き目に遭わず健康で過ごせたことが一番の「ラッキー」なのかもしれない。

「『福男』になって本当によかった」と振り返る植本さん。大卒2年目となる2024年は、プロ野球の指名解禁対象となる。同学年でもある小園らといつかプロの舞台で共演するためにも、さらなる飛躍を期している。

「来年は走攻守の全てにおいて他の選手より目立たないといけない。盗塁もどんどんして、バッティングも長打をアピールしたいですね。公式戦は全試合に出て、2大大会(都市対抗と日本選手権)でも結果を出してプロに行けるような選手になりたいです!」

『福』も味方に、さらに大きな夢へと駆ける1年が始まる。

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