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《単独インタビュー》大谷翔平はどんなときに“幸せ”を感じるのか? 28歳の幸福論「夜になったら寝心地のいいベッドがあって…」

posted2023/03/16 11:01

 
《単独インタビュー》大谷翔平はどんなときに“幸せ”を感じるのか? 28歳の幸福論「夜になったら寝心地のいいベッドがあって…」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

発売中のNumber『30年後の日本野球のために』ロングインタビューで、日本代表への想いや知られざるプライベートについて語った

text by

石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

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photograph by

Nanae Suzuki

初めて出場するWBCが目前に迫った2月下旬。調整を続けていたキャンプ地アリゾナを訪ねた。「日本代表への想いは、より強くなっている」と語る大谷翔平は、自身にとっての“幸せ”をどう定義しているのか。現在発売中のNumber1069号[特別インタビュー]大谷翔平「30年後の日本野球のために」より内容を一部抜粋してお届けします。(全2回の2回目/前編へ)

少年時代に見た「イチローさん」のように

――大谷さんは日本でプレーしていたときに「WBCは目標にしているというより憧れだった」と仰っていました。当時とメジャーでプレーしている今、日本代表への想いに変化はあると感じていますか。

「その想いは、より強くなっているんじゃないですかね。以前はただ単に日の丸をつけたい、日本代表に選ばれたいという感じでしたから、そこは今とは全然、違います。このチームでの僕はもう主力として計算される立場になったと思っていますから……去年のエンゼルスでもそうでしたけど、このくらいはやってくれるだろうという想定とか期待ではなく、計算されている選手としてどういう成績を出すのかというところがプレッシャーになると思うんです。期待されているうちはプレッシャーはありませんからね。頑張ればいいし、期待してくれてありがとうございますというだけの話でしょう。やっぱり計算されるようになってくるとキツくなるし、なおさらちゃんとやらなくちゃという気持ちが出てきます」

WBC開幕前の2月下旬、Number最新号のロングインタビューに応じた大谷翔平 ©Nanae SuzukiWBC開幕前の2月下旬、Number最新号のロングインタビューに応じた大谷翔平 ©Nanae Suzuki

――だからこそ、WBCに出るという気持ちはずっと揺らがなかったんですね。

「WBCもまだ若い大会なので、大会を盛り上げるイチ選手として、なるべくベストな状態で大会に出たいと思っていました。せっかくいろんな国からベストに近いメンバーが出てくるんですから、僕たちもそこにしっかりフォーカスすることによって、10年後、20年後、30年後、もっともっといい大会になっていけばいい。僕が小学生とか中学生のとき、イチローさんがWBCでプレーして成し遂げてくれたことというのは、僕だけじゃなく、日本の野球にとっても素晴らしいことだったと思うので、そういう体験を子どもたちにしてもらえるように、頑張りたいなと思っています」

【次ページ】 「いずれは終わってしまうんだよな…」

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