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《単独インタビュー》大谷翔平はどんなときに“幸せ”を感じるのか? 28歳の幸福論「夜になったら寝心地のいいベッドがあって…」
posted2023/03/16 11:01
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph by
Nanae Suzuki
少年時代に見た「イチローさん」のように
――大谷さんは日本でプレーしていたときに「WBCは目標にしているというより憧れだった」と仰っていました。当時とメジャーでプレーしている今、日本代表への想いに変化はあると感じていますか。
「その想いは、より強くなっているんじゃないですかね。以前はただ単に日の丸をつけたい、日本代表に選ばれたいという感じでしたから、そこは今とは全然、違います。このチームでの僕はもう主力として計算される立場になったと思っていますから……去年のエンゼルスでもそうでしたけど、このくらいはやってくれるだろうという想定とか期待ではなく、計算されている選手としてどういう成績を出すのかというところがプレッシャーになると思うんです。期待されているうちはプレッシャーはありませんからね。頑張ればいいし、期待してくれてありがとうございますというだけの話でしょう。やっぱり計算されるようになってくるとキツくなるし、なおさらちゃんとやらなくちゃという気持ちが出てきます」
――だからこそ、WBCに出るという気持ちはずっと揺らがなかったんですね。
「WBCもまだ若い大会なので、大会を盛り上げるイチ選手として、なるべくベストな状態で大会に出たいと思っていました。せっかくいろんな国からベストに近いメンバーが出てくるんですから、僕たちもそこにしっかりフォーカスすることによって、10年後、20年後、30年後、もっともっといい大会になっていけばいい。僕が小学生とか中学生のとき、イチローさんがWBCでプレーして成し遂げてくれたことというのは、僕だけじゃなく、日本の野球にとっても素晴らしいことだったと思うので、そういう体験を子どもたちにしてもらえるように、頑張りたいなと思っています」