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どうなる第2期エディージャパン…超速ラグビーを掲げる“鬼コーチ”の目に留まりそうな新顔は?「注目の大学生」はポスト堀江翔太と1年生の逸材
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2023/12/22 17:02
8年ぶりに日本代表HCに復帰したエディー・ジョーンズ
日本での第1期を終えて、イングランド、オーストラリアとティア1の強豪国を率いたエディーだが、近年は期待された成果をあげられたとは言い難い。再び日本を率いてどんなアップデートを見せるのか、注目が集まる。
さらにカギを握っているのは、エディーの指針以上に、協会を含めた代表チームのマネジメントだと大西氏は言う。
「エディーさんはイングランドでもオーストラリアでもHCの立場ながら協会の改革も試みたが、結果、衝突して終わってしまった。前回の日本でもそう。ラグビー以外のところでエディーさんをコントロールできる体制になってほしい。エディーさんは寝ない人なので(笑)、“休まないボス”のもとでプレッシャーに耐えられるスタッフを揃えられるのか……全員が同じ絵を観る新体制にならないと厳しいと思います」
若手発掘を期待「50人が同じビジョンで…」
“同じ絵を観る”というのは、もちろん、プレー面でも。
「どんなラグビーになっても全員が同じ絵を観ているチームは強い。それが15人だけではダメだし、ベンチを含めた23人だけでもダメ。もっと言えば登録メンバーの33人だけでもダメ。最低でも、50人以上が同じレベルで、同じビジョンでラグビーをしないと世界で勝てない。それは今回のW杯で痛感したことでもありました。
だからこそ、下の世代の突き上げをもっと促してほしい。そのためには経験が必要なので、できる限り多くのテストマッチの機会を創出したい。“4年後の話”は就任1、2年目の結果によっても変わってくると思いますが、エディーさんに一番期待したいのはそこですね」
実際、エディーは前述の会見で「大学生の強化」というキーワードを口にした。前任期で言えば、15年W杯メンバーにWTB福岡堅樹(当時・筑波大)やWTB藤田慶和(当時・早稲田大)を選出。帝京大1年生だった姫野和樹や報徳学園高3年だった梶村祐介を合宿に呼びよせたこともあるなど、若手の抜擢には積極的だ。
では、新たな“エディーチルドレン”になり得る、新世代の選手は誰になるのか。大西は4人の名前を挙げた。