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どうなる第2期エディージャパン…超速ラグビーを掲げる“鬼コーチ”の目に留まりそうな新顔は?「注目の大学生」はポスト堀江翔太と1年生の逸材
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2023/12/22 17:02
8年ぶりに日本代表HCに復帰したエディー・ジョーンズ
「大学生世代で期待したいのは、帝京大の江良颯(4年)。最後の大学選手権が終わったら、アーリーエントリーですぐにリーグワンに登場するでしょう。スクラム、ラインアウトだけじゃなく、走れてタックルもできる。堀江翔太を連想させるような、とてもセンスを感じさせる現代的なフッカーです。あとは、まだ1年生ですが京産大のLO石橋チューカには期待しています。荒削りな部分は多いものの、身長190cmとサイズもあり、将来的には(イングランド代表LOの)マロ・イトジェのような選手に育ってほしい。
バックスでは帝京大の高本とむ(4年)と小村真也(3年)の両WTBが気になります。スピードも強さもあるのに“しなやか”で、攻守に安定しています。他にもバックスでは早稲田大1年の矢崎由高が注目されていますが、ディフェンスに課題が多い。アタック力は申し分ないですが、インターナショナルのレベルではそういう部分を見られると思います」
エディージャパンのリーダーは齋藤直人?
若手登用など、W杯組との競争が激しくなることが予想される第2期エディージャパン。その一方で、リーダーとなるべき中心選手は誰か。
「『超速』というテーマから見ても、スピーディにゲームをコントロールできる齋藤直人(26歳)のようなSHは核を担っていくと思います。エディーさんがディレクターオブラグビーを務めるサンゴリアスでプレーしているので、責任感のあるパーソナリティーもしっかり把握しているはず。W杯経験者としても期待は大きいでしょう」
解説者の目線としては、選考もビジョンも“懸念点”が多いと率直な意見を語った大西氏。自身が率いた8年前、ベスト8に進んだ4年前に比べても日本のラグビーは変わった。さらに、ひたすら上昇を目指した第1期とは異なり、今回は「8強の壁」を超えるというミッションがある。観る人たちの目も肥えてきている中で、どんなスタッフとともにどんな選手を選び、どんなラグビーをするか。しばらくは厳しい目で精査される時間が続くかもしれない。
最後に、現在2節を終えたリーグワンから、将来の日本代表入りを期待する選手をピックアップしてもらった。「結局はエディーさんが気にいるかどうか」と前置きはしたもの、今シーズン好調の面々が並んだ。