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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
巨人を1年で退団も「後悔はまったくない」元DeNA三上朋也34歳は、なぜ2軍新球団・新潟を選んだのか?「体が悲鳴をあげるまで投げ続けたい」
posted2023/12/28 11:03
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
Shiro Miyake
DeNAからの通告には「特に驚きはなかったし、納得」
ひとつの時代が終わる時――。
2022年10月上旬、三上朋也は横浜DeNAベイスターズから「明日、事務所に来てくれ」との電話を受けた時、すべてを察した。
「ああ、きたなと思いましたね。特に驚きはなかったし、納得というか、現実はちゃんと見えていましたからね。家族にも連絡が来たよと伝えたら、妻はわかっている感じで気丈に振舞ってくれて、長々と話すことはしませんでした。ただ最初は、皆と野球ができなくなるのは、すごい寂しいなって思いましたね……」
苦楽をともにした戦友たちとの別れ。翌日、球団事務所に行くと、来季の契約を結ばない旨が告げられた。同時に球団職員への誘いもあったが、三上はこれを断っている。
巨人から育成契約での打診
「村上(宗隆)に打たれた時は落ち込みましたが、やっぱりだんだんとプレーしたいという気持ちになっていき、ベイスターズから戦力外を伝えられた時には、もう迷うことなく純粋に野球をしようって」
プレーできれば正直、場所はどこでもよかった。海外も含めいろいろと可能性を模索していたが、年が明けた2023年1月に読売ジャイアンツから連絡があった。育成契約でという打診だったが、特に問題はなかったという。
「僕としては本当によかったなって。結局、結果を出せば、上(一軍)に呼ばれるでしょうから、育成だろうが何だろうが、まずはエントリーさせてもらったことに感謝です」
結果を出せばきっとチャンスはある
オレンジ色が基調のユニフォームを身にまとった三上は気を吐き、ファーム公式戦で10試合を投げ防御率2.79という数字を残すと、5月4日に晴れて支配下登録された。