メンタリティの安定は、畑岡とともにキャディの言葉からもわかる。CMEグループ・ツアー選手権最終日のスタート前、片平がエースキャディであるグレッグ・ジョンストン氏から聞いた話を教えてくれた。

キャディのグレッグさんと言葉をかわす畑岡奈紗（KPMG全米女子プロゴルフ選手権）©︎Shizuka Minami

「実は過去にグレッグさん自身も（畑岡選手の）優勝を意識しすぎて、うまくコミュニケーションを取れなくて、反省したことがあったそうです。だから、今週は『お互いに思ったことをちゃんと言って、一緒に戦おう。他の選手のことは気にせず、一打一打に集中して攻めていこう』と事前に話し合ったとのこと。実際に、ティーショットなどを打つ前や、自分に試合の流れがきてない時もしっかりと言葉を交わす様子がよく見受けられたので、2人でうまく気持ちをコントロールしていました。でも、グリーンのラインを読む時はグレッグさんと会話をしていませんでした。今週はパッティングにすごく自信があったんでしょうね」

　世界トップの高い技術と安定感に加えて、冷静に戦える自信がついてきた。20代半ばにしてたっぷりと積み重ねてきた経験を武器に、来季こそは――。

　米女子ツアーのオフはけっこう短い。2024年度シーズンは1月中旬から始まる。

《畑岡奈紗／2023年ツアー結果》
1/19〜22
トーナメント・オブ・チャンピオンズ　5位（-9）
2/23〜26
ホンダLPGA　23位（-11）
3/2〜5
HSBC女子世界選手権　11位（-9）
3/30〜4/2
DIOインプラントLAオープン　7位（-10）
4/12〜15
ロッテ選手権　16位（-5）
4/20〜23
シェブロン選手権★　37位（+2）
4/27〜30
JMイーグルLA選手権　11位（-5）
5/11〜14
ファウンダーズカップ　8位（-6）
6/1〜4
みずほ アメリカオープン    33位（E）
6/15〜18
マイヤーLPGAクラシック　32位（-9）
6/22〜25
全米女子プロ★　47位（+4）
7/6〜9
全米女子オープン★　4位（-3）
7/27〜30
アムンディ エビアン選手権★　3位（-7）
8/3〜6
スコットランド女子オープン　24位（-4）
8/10〜13
AIG女子オープン★　11位（-2）
8/24〜27
CP女子オープン　13位（-2）
8/31〜9/03
ポートランドクラシック　CUT（-2）
9/7〜10
クローガー・クイーンシティ選手権　16位（-8）
9/22〜24
ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン　38位T（E）
10/12〜15
ビュイックLPGA上海　41位（-4）
10/19〜22
BMW女子選手権　41位（-4）
10/26〜29
メイバンク選手権　11位（-14）
11/2〜5
TOTOジャパンクラシック　8位（-18）
11/16〜19
CMEグループ・ツアー選手権　2位（-24）
※★はメジャー大会