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「これは書いてほしいんですけど…」“進撃の巨人”プログラムも話題、三浦佳生が記者陣を笑わせた一言とは?「GPファイナルは勝つ気で」

posted2023/11/22 17:00

 
「これは書いてほしいんですけど…」“進撃の巨人”プログラムも話題、三浦佳生が記者陣を笑わせた一言とは?「GPファイナルは勝つ気で」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

GPフィンランド大会で優勝を果たした三浦佳生

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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JIJI PRESS

 フィンランドのヘルシンキ郊外、エスポーで開催されたGP大会第5戦目で、18歳の三浦佳生がシニアGP優勝を決めた。昨シーズンはスケートアメリカ、スケートカナダとも2位。今季初戦のスケートカナダでも山本草太に次いで2位だった三浦がつかんだ、初のGPタイトルだった。

 SPではトップに立ったものの、チェンジフットシットスピンのポイントがなぜかゼロに。「スピン0点は痛い。(理由は)おしりの高さだと思う」。シットスピンは深くかがんだ姿勢で回るが、伸ばした方の脚の腿の部分が氷と平行でなくてはならないというルールがある。「これが限界なんですけど……中腰スピンになっちゃった」と反省。「こうしたことが試合の勝敗を分ける」とフリーを前に、表情を引き締めた。

「(佐藤)駿の怖さを…」フリーで4ループを回避した理由

 フリーでは、冒頭に予定していた4ループを回避し、3アクセル+1オイラー+3サルコウという構成に変えて最後まで大きなミスなく滑り切った。その理由は、三浦の直前に滑走した佐藤駿が、4ルッツを含むノーミスの素晴らしい演技を見せたこと。それを見て三浦は、演技直前にリスクの高い4ループをはずす決意をコーチに伝えたのだという。

「ショートの(佐藤との点差)アドバンテージは3点ですし、一つのミスで絶対負けると思っていたのでジャンプは絶対はずさないようにと思っていました。その分スピンでボロが出たというか……駿の怖さを感じました。スピンが特にひどかった。帰ったら一番練習しないといけない」

 フリーでは無得点になったスピンはないが、高いレベルが取れなかった。ジャンプの練習は楽しいが、スピンのような地味な練習はそれまではあまり好きではなかったという三浦。「でもこれは大きく書いてほしいんですけど、(帰ったら練習で)スピンしかやりません!」と言って記者たちを笑わせた。

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