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ボクシングPRESSBACK NUMBER
「クレイジーだと思われてしまった」井上尚弥に異例の抗議…物議を醸した“バンテージ発言”は心理戦ではなかった? フルトンのトレーナーが釈明
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byHiroaki Yamaguchi
posted2023/10/24 11:05
フルトン戦の公式会見で「バンテージの巻き方」に指摘を受けた井上尚弥。「正々堂々と戦う」と一蹴した
――試合の結果は残念でしたが、日本滞在中、ボクシング以外に何か印象に残ったことはありましたか?
WR 実はほとんど外出はしなかったんだ。ショッピングモールに行ったくらいかな。少し食事も楽しんだけど、毎日、試合に向けた準備を進めなければならなかった。試合後はみんな落ち込んでいたから、すぐにホテルに戻り、帰り支度をした。他に何もせず、真夜中に空港に向かったんだよ。
――最後に今後の話をしてほしいのですが、個人的にはあれほど一方的な試合の後でも井上とフルトンの再戦の可能性は十分あると思っています。日本のボクサーは常に世界タイトル獲得を目標とするだけに、フルトンが上の階級で王者になり、待ち受ければリマッチが視野に入るはずです。今後、フルトンはフェザー級に上げて戦うと考えて正しいでしょうか?
WR 次戦に関して言えば、130パウンド(スーパーフェザー級)での戦いを視野に入れている。今のフルトンは減量が本当に厳しいので、フェザー級を飛び越える予定だ。次戦がいつになるかはわからないが、来年2月くらいじゃないか。ただ、一度、130パウンドで戦った後、フェザー級に落とすことを考慮すると思う。そこでフィゲロアとのリマッチも可能性はあるし、井上と戦えるなら喜んで下げてくるだろう。