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大谷翔平“驚愕の肉体進化”「三角筋や広背筋がモリモリに」 キャッチャーだけが見てきた素顔「あれだけチヤホヤされても喜怒哀楽を見せない」
text by
鶴岡慎也Shinya Tsuruoka
photograph byGetty Images
posted2023/09/11 17:01
現在は打者専念での出場を続けるエンゼルスの大谷翔平
大谷の素顔「あれだけチヤホヤされても…」
大谷翔平選手はプロ入りした18歳、19歳のころから、マスコミの質問に対し、決して感情的にならず、穏やかに理路整然としたコメントで対応しています。
あれだけ騒がれてチヤホヤされても、逆に芳しくない結果のときでも、喜怒哀楽を一切見せません。そういう姿勢が素晴らしいと思います。
イチローさん(オリックス→マリナーズほか)は「自分でコントロールできないことには関心を持たない」と言っていました。松井秀喜さん(巨人→ヤンキースほか)風に表現するなら「不動心」ということになるでしょうか。
長いシーズン、いいときがあれば悪いときがあるのは当然です。ただ、「メンタル面」で自分の心をある程度コントロールできないと、「フィジカル面」「テクニカル面」における好不調の波が、シーズンの結果にそのまま出てしまうものだと思います。
WBC“あのガッツポーズ”の意味
キャッチャーをやっていると特に思ったのですが、「好調でも不調でも、このバッターはなぜこんなに淡々とバッターボックスに入れるのだろう」と感じる選手がいます。「侍ジャパン」で言えば、代表的なのは吉田正尚選手でした。
1打席にかける。1打席に集中する。「こういう選手が超一流なんだろうな」と思って大谷選手を見ていました。
一方で大谷選手は、WBC前の強化試合での打撃練習で特大弾を放ってガッツポーズをしていました。ああいうことをするような選手ではなかったのに、きっと意図的に味方選手を盛り上げていたのでしょう。
チームを奮い立たせて団結させるには、トップ選手の言動が一番盛り上がるものです。熟慮しての行動、1つの「リーダーシップ」だったと思います。