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「ツル、ダメだよ」大谷翔平の“相棒”キャッチャーが「対戦打者に叱られた」話…和田一浩の“試合中のひと言”に、鶴岡慎也はなぜ喜んだか?
posted2023/09/11 17:00
text by
鶴岡慎也Shinya Tsuruoka
photograph by
JIJI PRESS
日本ハム時代、ルーキー大谷翔平の「プロ初登板キャッチャー」を務め、第5回WBCではブルペンキャッチャーとして侍ジャパンに帯同した鶴岡慎也。バッテリーを組んだ男だけが知る「翔平の素顔」とは? 現在発売中の『超一流の思考法』(鶴岡慎也著、SB新書)より、「大谷の球を受けた鶴岡が、対戦打者に叱られたエピソード」を抜粋して紹介します。〈全2回の前編/「大谷翔平“モリモリ筋肉”に驚愕」編に続く〉
大谷との初対面…挨拶に感じた「品格」
「直接メジャー行きか」「投打二刀流を本当にやるのか」など、大谷翔平選手は大きく騒がれての入団だったので、私もそれなりに気を遣いました。
ただ、大谷選手の父・徹さんが、私と同じ三菱重工横浜の野球部、母・加代子さんはバドミントン部の出身だったのです。徹さんの在籍期間は私と重なっていません。でも、大谷選手はそのことを知っていて、挨拶に来てくれました。
「はじめまして。ウチの父が鶴岡さんと同じ社会人野球チーム出身です。以後、よろしくお願いします」
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「ああ、知っているよ。よろしくね」
初対面での挨拶といい話し方といい、いい躾しつけをされて育ってきたんだな、品格があるなということを感じました。
注目を集めた高校時代からインタビュー慣れしている影響もあったのでしょう。しっかりと考えながら、丁寧な言葉遣いでハキハキと話す子だなというのが第一印象でした。