現在の階級に長くいるつもりはないという話はしてきましたが、統一戦ができたら、その後に上げたいという希望はあります。今の目標はとにかく統一戦。WBCが好きなので、できればエストラーダとやりたいですね。でもチャンスがあればどの王者との対戦でもいいですし、WBA王者の井岡一翔さん（志成）ともやりたいです。エストラーダ戦ならアメリカ、メキシコでのインパクトが大きくなりますし、井岡さんと対戦すれば日本で話題になるでしょう。場所はどこでもいいので、ぜひ実現させたいです。

WBAスーパーフライ級タイトルマッチで、ジョシュア・フランコ（左）を攻める井岡一翔　©︎JIJI PRESS

　4団体統一？　うーん、不可能ではないかもしれないですし、タイミング次第。統一路線を進める間にも身体が大きくなってしまうと思うんで、そこを考えたら上に上げた方が良い戦いができるのかなと思っています。世界王座はもちろん大事ですが、良いパフォーマンス、それができる階級にこだわっていきたいという気持ちがあります。

「相手のパンチが効いたことがほとんどないんですよ」

　今後、どれくらいまで階級を上げられるかはわかりませんが、練習ではフェザー級くらいの選手とは普通にスパーリングしています。上の階級ではやっぱりパンチは強くなるので、集中力はいりますが、フィジカル面では問題ないかと。

　ボクシングを始めた頃まで振り返っても、相手のパンチが効いたことはほとんどないんですよ。15歳でアメリカに来た頃は、トレーナーのルディ（・ヘルナンデス）はディフェンスを重視し、その頃はスパーでもだいぶ打たれましたけど、効いたっていうパンチは記憶にないです。試合では手をついちゃったっていうフラッシュダウンは経験がありますが、ダメージを受けて倒れたのはスパーでも一度もありません。

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　打たれ強さだけでなく、大きさや距離でも劣ってはいないと思うので、しっかり自分の身体作りをしていったら、バンタム、スーパーバンタム、フェザー級くらいまではやれるかなとは考えています。そして、できれば常に強い選手と戦いたいです。

　強敵との対戦では負けるリスクも高まりますが、それでも緊張感がある方が自分が成長できます。負けることがあったとしても、挑戦したいんです。負けるだろうって言われた方が燃えるので、モチベーションとしてはそちらの方が高まります。

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