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“浜ちゃんのウラの顔”に「勉強になりました」局アナを辞めて個人事務所を設立、ヒロド歩美(31歳)の野望とは?「高校野球の現場で就活の悩みを…」 

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沢井史

沢井史Fumi Sawai

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photograph byL)Sankei Shimbun R)JIJI PRESS

posted2023/08/15 11:05

“浜ちゃんのウラの顔”に「勉強になりました」局アナを辞めて個人事務所を設立、ヒロド歩美(31歳)の野望とは?「高校野球の現場で就活の悩みを…」<Number Web> photograph by L)Sankei Shimbun R)JIJI PRESS

“野球”のイメージが強いヒロド歩美アナウンサー(31歳)だが、局アナ時代はバラエティでも活躍。ダウンタウン浜田雅功(右)との共演では多くを学んだ

 その思いに至ったのは、高校野球の現場での経験が大きい。

「高校野球の取材で学生や先生と繋がることが多くて、就活に関する悩みをよく聞かれていたんです。野球部の女子マネージャーさんには面接対策のことを話したこともありました。私の学部(早稲田大学・国際教養学部)は1年間の留学が必修で、(留学先から)帰ってきたら就職活動がすぐスタートするという感じでした。正直、何をしたらいいか考える間もなくひたすら面接や試験を受けていましたが、『私はどこの部署に合いますか?』というスタンスで活動していたので、かえって追い詰められることはそんなになかった。その逆で、『自分にはここしかない』と決めつけていたら、(ダメだった時は)すごく落ち込んでいただろうなと。実際にそういう学生を見ていたので、何か役に立てる仕事がしたいと考えています」

『報道ステーション』のスポーツコーナーでは阪神だけに留まらず、12球団の取材に行くようになったが、『熱闘甲子園』のキャスターを7年間務めていたおかげで、各球団に羽ばたいた球児たちの勇姿を見ることも、取材の楽しみのひとつだという。そういったサイクルもまた、学生たちの将来に携わるやりがいに気づくきっかけとなった。

 甲子園では今年から声出し応援が解禁され、対面取材も許可が下りた。4年ぶりに制限なしの夏が帰ってきた。

 前向きで、屈託のないキャラクターで、ハートをぶつけ合う取材で得た情報を、ヒロドは透き通った声でお茶の間に届けていく。これからも太陽のように球児たちを照らし続けるために。

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「小4で腹筋が割れていました」世界を目指した元ヨット少女が、なぜ高校野球の顔に? ヒロド歩美アナ(31歳)の運命を変えた阪神マートン取材

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