濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「この2年は“闇堕ち”の話題性」人気覆面レスラー、泣き顔の告白…飛躍を期すスターライト・キッドが語った「やりたい相手」とは?
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byEssei Hara
posted2023/08/01 17:00
スターダムリーグ戦「5★STAR GP」での活躍を誓うスターライト・キッド
キッドが「いつかやってみたい」と語る2人の選手
キッドは身長150cm。「この体格だから出せる強さがあるはず」と言う。8月19日の大田区総合体育館大会では、ナナモモにジャガー横田を加えたレジェンドチームと対戦する。キッドが組むのは大江戸隊の渡辺桃と優宇(プロレスリングEVE)。相手チーム全員が全女出身の試合で何を掴むか。それもリーグ戦の結果に影響しそうだ。
スターダム所属かどうかに関係なく“全女魂”や“THE 女子プロレス”のイズムを感じさせる選手は気になると言う。たとえば、ディアナからWWEと契約、現在はフリーで活動するSareeeだ。
「彼女はNEO(2010年に解散した全女の流れをくむ団体)に入りたかったらしくて。私もNEOを見てたし、同じ会場にいたみたい。女子プロレスらしい激しさのある闘いをする選手だなって。同じ意味で、タッグを組んだことがあるマーベラスの桃野美桜も気になるね。2人とはいつかやってみたい」
強さを示し、結果を出すことを重視する今のキッド。それは自分の“根っこ”を見つめ直すことにもつながっている。スターダムの中で、とりわけ生え抜きであることへの意識が高いのも彼女だ。多彩で多様なスターダムでは、強い個性がなければ埋もれてしまうし結果も出ない。そしてスターライト・キッドの個性の1つが、保守本流、歴史に根差した“女子プロレス”なのである。
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