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“佐々木朗希・山本由伸級”に覚醒の山下舜平大、ホークスは千賀滉大の穴、ヤクルトは村上宗隆と“あの2人”が…「前半戦成績」を去年と比較 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byHideki Sugiyama

posted2023/07/21 11:01

“佐々木朗希・山本由伸級”に覚醒の山下舜平大、ホークスは千賀滉大の穴、ヤクルトは村上宗隆と“あの2人”が…「前半戦成績」を去年と比較<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

22年の両リーグMVPである山本由伸と村上宗隆。今年の前半戦はどうだった?

 昨年も今年もロッテの佐々木朗希とオリックスの山本由伸が2強になっている。オリックスは今年になって山下が山本に匹敵する先発になったのが大きい。ソフトバンクは昨年3位の千賀の穴が埋まっていない。今季の救援では楽天・松井裕樹の活躍が目立つ。

セ投手:今年も昨年も阪神勢が上位だが…

【セ・リーグ】
・2023年
 大竹耕太郎(神)13登7勝1敗0S 0H 85回58振 率1.48 PR16.14
 床田寛樹(広)14登8勝2敗0S 0H 95回55振 率1.89 PR13.72
 村上頌樹(神)13登6勝5敗0S 1H 87回87振 率1.97 PR11.79
 森下暢仁(広)10登5勝2敗0S 0H 69.2回58振 率1.68 PR11.69
 東克樹(De)13登8勝2敗0S 0H 90.2回67振 率2.08 PR11.18
 マルティネス(中)32登1勝1敗23S 5H 31回45振 率0.00 PR10.99
 今永昇太(De)12登6勝1敗0S 0H 87回95振 率2.07 PR10.82
 才木浩人(神)13登5勝4敗0S 0H 80.2回75振 率2.01 PR10.57
 九里亜蓮(広)15登6勝4敗0S 0H 102回73振 率2.29 PR10.20
 戸郷翔征(巨)14登8勝2敗0S 0H 99回77振 率2.27 PR10.12

・2022年
 青柳晃洋(神)15登11勝1敗0S 0H 111.1回92振 率1.37 PR25.19
 西勇輝(神)16登6勝6敗0S 0H 103回65振 率2.18 PR14.10
 伊藤将司(神)11登7勝2敗0S 0H 81.2回43振 率1.87 PR13.89
 小川泰弘(ヤ)15登5勝4敗0S 0H 96.2回57振 率2.33 PR11.55
 伊勢大夢(De)45登2勝2敗1S 23H 43.2回45振 率1.03 PR11.4
 大貫晋一(De)15登7勝4敗0S 0H 87.2回76振 率2.36 PR10.17
 マルティネス(中)32登2勝1敗21S 4H 31.2回34振 率0.57 PR9.81
 藤嶋健人(中)33登1勝0敗0S 7H 36.2回30振 率1.23 PR8.74
 床田寛樹(広)16登8勝6敗0S 0H 110回74振 率2.7 PR8.70
 ガンケル(神)13登5勝5敗0S 0H 77.1回44振 率2.44 PR8.32

 昨年の阪神は青柳、西勇、伊藤将の3本柱でまわっていたが、今シーズンは現役ドラフトで加入した大竹、村上、才木がローテで好成績を上げている。ヤクルトは小川の不振が大きい。先週紹介した中日のライデル・マルティネスは昨年もすごい成績だったが、今季はまだ自責点0、どこまで記録を伸ばすだろうか。

 こうして投打記録を見ていくと、パではオリックスは打で頓宮、投で山下の台頭が大きい。ソフトバンクは千賀の離脱が響いている。セでは阪神は新加入勢の先発投手陣の活躍が大きい。ヤクルトは村上、小川の不振と塩見の離脱が痛かったことがわかる。果たして、後半戦はどんな展開になるだろうか?

オリは由伸、宮城、舜平大が安定していた

【2023年7月10日~7月17日 週間成績】
〈パ・リーグ〉
 西 武6試6勝0敗0分 率1.000
 楽 天6試5勝1敗0分 率.833
 オリックス5試4勝1敗0分 率.800
 ロッテ5試2勝3敗0分 率.400
 ソフトバンク6試0勝6敗0分 率.000
 日本ハム6試0勝6敗0分 率.000

 西武、楽天、オリックスが大勝ち。ソフトバンクは9連敗、日本ハムは10連敗。連敗中の2チームはここが踏ん張りどころになる。

〈打撃成績5傑〉※打撃の総合指標であるRC=Runs Create順
 浅村栄斗(楽)26打12安3本8点 率.462 RC9.74
 小郷裕哉(楽)23打8安2本6点2盗 率.348 RC7.14
 ポランコ(ロ)20打9安3本5点 率.450 RC7.05
 マキノン(西)20打10安1本3点 率.500 RC6.88
 セデーニョ(オ)19打6安3本10点 率.316 RC5.24

 浅村と小郷のバットが好調楽天をけん引している。外国人打者の活躍も目立った週だった。浅村、ポランコ、セデーニョがリーグ最多の3本塁打。打点はセデーニョの10。盗塁は楽天・小郷、村林一輝、日ハム加藤豪将が2で最多だった。

〈投手成績5傑〉※リーグ防御率に基づくPR=Pitching Run順
 髙橋光成(西)1登1勝 9回 責0率0.00 PR3.00
 上沢直之(日)1登 8回 責0率0.00 PR2.66
 山下舜平大(オ)1登1勝 7回 責0率0.00 PR2.33
 與座海人(西)1登 7回 責0率0.00 PR2.33
 宮城大弥(オ)1登 8回 責1率1.13 PR1.66
 山本由伸(オ)1登1勝 8回 責1率1.13 PR1.66
 東浜巨(SB)1登 8回 責1率1.13 PR1.66

 西武の髙橋光は7月16日の日本ハム戦で完封勝利。山下、宮城、山本とオリックスの誇る3人の先発が今週も好投。救援では楽天・松井裕樹が5セーブ、渡辺翔太が4ホールドを挙げた。

【次ページ】 村上は前半戦ラストで復調気配だった

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