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バース、ローズ、カブレラ級の“威圧感スゴすぎ助っ人”と今の外国人打者成績を比べると…球団の評価も「仲間」として見守るように?

posted2023/07/04 11:01

 
バース、ローズ、カブレラ級の“威圧感スゴすぎ助っ人”と今の外国人打者成績を比べると…球団の評価も「仲間」として見守るように?<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/Kazuaki Nishiyama

巨人のウォーカーは人気者ながら代打の切り札的な起用が多い。近鉄などで豪打を誇ったローズらの時代とは変わってきたのかもしれない

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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Kiichi Matsumoto/Kazuaki Nishiyama

 昭和の時代、筆者にとってプロ野球の楽しみと言えば「外国人選手」だった。スコアボードの選手名に1人か2人「カタカナ」が混じっている。外国人選手は、日本人よりも背が高くて、大きくて、とんでもない打球を飛ばす。ユニフォームの着こなしも格好いい。

 そういう選手がいるのが「プロ野球」だと思っていたが、最近のNPBではスタメンが「漢字だけ」になることも多い。外国人打者はいるにはいるのだが、際立った成績の選手は少なくなっている。

 セ・パの規定打席以上は49人いるが、外国人選手は4人だけ。

 外国人選手が減っているわけではない。12球団ともに「試合に出場できるのは投手野手合わせて4人以内」という外国人枠を超えて選手を抱えている。しかし活躍する打者が少ないのだ。

ソフトバンクはデスパイネを呼び戻すほど…

 各球団の外国人打者の今季成績を見ていこう(7月2日終了時点)。支配下選手のみ。

〈パ・リーグ〉
◇オリックス
 ゴンザレス34歳 55試205打48安9本26点1盗 率.234 OPS.685
 シュウィンデル31歳 20試69打13安1本11点0盗 率.188 OPS.461
 セデーニョ24歳 10試21打4安0本4点0盗 率.190 OPS.420

 マーウィン・ゴンザレスはアストロズではレギュラー選手。スイッチヒッターで内野ならどこでも守れるユーティリティ。オリックスでもすごい守備を見せることがある。使い勝手は良いが打順は下位である。

◇ソフトバンク
 ガルビス33歳 19試33打5安0本1点0盗 率.152 OPS.328
 アストゥディーヨ31歳 13試30打4安0本0点0盗 率.133 OPS.402
 ホーキンス29歳 一軍出場なし
 デスパイネ37歳 一軍出場なし

 フレディ・ガルビスはフィリーズ、パドレスで2年連続全試合出場。守備に定評がある両打の遊撃手。ソフトバンクでもスーパープレーを見せることもあるが、打つ方はさっぱりだ。ウイリアンス・アストゥディーヨは、二軍でこそ3割をマークしているが、一軍ではバットにボールが当たらない印象。コートニー・ホーキンスはマイナーリーガーで、米独立リーグで活躍し入団したものの一軍未昇格。ホークスは6月26日に昨年まで在籍したアルフレド・デスパイネを呼び戻したが、それだけ外国人打者が不振だということだ。

◇西武
 マキノン28歳 72試271打68安9本27点0盗 率.251 OPS.716
 ペイトン31歳 19試71打13安3本11点1盗 率.183 OPS.562

 デビッド・マキノンは28歳と若い内野手。中軸でまずまずの成績。左打者のマーク・ペイトンは日本の投手に対応できていない。

◇楽天
 フランコ30歳 54試173打37安5本14点0盗 率.214 OPS.621
 ギッテンス29歳 21試62打15安0本8点0盗 率.242 OPS.639

 マイケル・フランコはフィリーズなどで通算130本塁打の中軸打者だが、楽天では期待を裏切っている。クリス・ギッテンスも今ひとつ。

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