外国人は「助っ人」で、すぐに成果が出なければお払い箱、という価値観は変化しつつある。外国人選手であっても適応に時間がかかるのは当たり前、「チームメイト」「仲間」としてもう少し長い目で見守っていくという方向になりつつあるのだと思う。

©Kiichi Matsumoto

ギータが3発、清宮がエスコン初本塁打

【2023年6月22日～7月2日 週間成績】
〈パ・リーグ〉
　ソフトバンク9試7勝2敗0分 率.778
　オリックス8試5勝3敗0分 率.625
　西 武8試4勝4敗0分 率.500
　ロッテ8試3勝5敗0分 率.375
　日本ハム8試3勝5敗0分 率.375
　楽 天9試3勝6敗0分 率.333

　交流戦明けの週、ソフトバンクとオリックスが好調だったがロッテは失速。3強の一角に踏みとどまれるか。

〈打撃成績5傑〉※打撃の総合指標であるRC＝Runs Create順
　柳田悠岐（SB）32打11安3本7点 率.344 RC9.53
　清宮幸太郎（日）31打12安2本6点 率.387 RC8.11
　近藤健介（SB）30打8安2本6点 率.267 RC7.45
　村林一輝（楽）25打11安6点2盗 率.440 RC7.43
　中村晃（SB）38打14安4点 率.368 RC7.16

　柳田、近藤、中村とソフトバンクの中軸が打撃好調。日本ハムの清宮は7月2日のオリックス戦でエスコンフィールド初本塁打。本塁打は柳田の3本がトップ。打点は柳田とロッテ山口航輝が7、盗塁は楽天、小深田大翔と日本ハム松本剛が3で最多だった。

〈投手成績5傑〉※リーグ防御率に基づくPR＝Pitching Run順
　有原航平（SB）2登2勝 16回 責2率1.13 PR4.12
　宮城大弥（オ）1登 8回 責0率0.00 PR3.06
　與座海人（西）1登 7回 責0率0.00 PR2.68
　岸孝之（楽）1登 7回 責0率0.00 PR2.68
　佐々木朗希（ロ）1登 7回 責0率0.00 PR2.68
　上原健太（日）1登 7回 責0率0.00 PR2.68

　出遅れていたソフトバンク有原が2登板で2勝。オリックスと接戦を演じるソフトバンクにとって新戦力の加入は大きい。オリックス宮城は6月27日のロッテ戦で同い年の佐々木朗希と投げ合い8回零封。佐々木も7回自責点0。しかしともに勝ち星つかず。救援では西武の増田達至が3セーブ、オリックス阿部翔太、日本ハム池田隆英が3ホールド。

デビッドソンが7打点とポイントゲッターに

〈セ・リーグ〉
　広 島9試6勝3敗0分 率.667
　ヤクルト7試4勝3敗0分 率.571
　DeNA9試4勝4敗1分 率.500
　中 日9試4勝4敗1分 率.500
　阪 神9試3勝5敗1分 率.375
　巨 人7試2勝4敗1分 率.333

　広島が好調。阪神、DeNAに迫っている。巨人は2勝4敗とやや不振。

〈打撃成績5傑〉
　坂倉将吾（広）23打9安2本6点 率.391 RC7.32
　西川龍馬（広）33打13安4点1盗 率.394 RC7.23
　岡林勇希（中）34打11安2点1盗 率.324 RC6.72
　菊池涼介（広）37打12安1本1点 率.324 RC6.35
　佐野恵太（De）34打13安4点 率.383 RC6.13

　坂倉、西川、菊池と広島の主力打者が好調だった。本塁打は阪神の大山悠輔が3本塁打、大山と広島のデビッドソンが7打点。盗塁はDeNA関根大気が3盗塁。

〈投手成績5傑〉
　今永昇太（De）2登1勝17回 責2率1.06 PR3.16
　東克樹（De）2登2勝16回 責2率1.13 PR2.85
　伊藤将司（神）2登1勝1敗14回 責2率1.29 PR2.25
　村上頌樹（神）1登1勝7回 責0率0.00 PR2.12
　九里亜蓮（広）2登1勝1敗16回 責3率1.69 PR1.85

　DeNAは今永、東と先発陣が好調。阪神も伊藤、村上が好投。2強の競り合いが続いている。救援では広島の矢崎拓也が4セーブ、阪神の岩貞祐太が4ホールドを挙げている。

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