「リングでのグラビアポーズも個性です」“戦うグラビアアイドル”杏ちゃむが明かす、プロレスとの両立生活「私は“女”を武器にしたい」

「“女”を売りにするのは、別にいけないことじゃないと思うんです」

　そう語る杏ちゃむは、グラビアアイドル兼プロレスラー。会場の売店でもイメージDVDを販売する。曰く「稼いだもん勝ちですから」。

　グラビアアイドルにプロレスができるのか。実力もないのに女を売りにして人気になっても仕方ない。そう言われることもあった。偏見は当然のようについてきた。

　けれど結局のところ、プロレスでは人気も大事だし実力が認められれば何をやっても個性になる。杏ちゃむは石川雄規にカール・ゴッチの流れをくむ関節技を教わって武器にした。と同時にグラドルであることもどんどん押し出した。

「入場した時にロープに上ってグラビアポーズを取ったり。それは私がやるから意味があることだし、レスラーとしての個性にもつながると思ってます」

ロープ上での“グラビアポーズ”にもこだわりがあるという　©本人提供

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グラドルとプロレスラーの両立

　ビジュアルが目立てば目立つほど、対極とも言える「渋い関節技」も光る。リングでの立ち居振る舞いに関しては、デビュー戦の相手であり練習も見てくれたさくらえみのアドバイスが大きかったという。

　さくらは小学生の選手をデビューさせたり、芸能界から人材を発掘したりと常識にとらわれない活動で女子プロレス界の新時代を築いてきた。そんなさくらと練習生時代から縁があったことも、杏ちゃむには幸いした。

　グラドルなのにプロレスラーをやっている、のではない。グラドルだからプロレスラーとしても魅力的だと考えるのが“さくらえみ以降”の時代の女子プロレスだ。表現力や見られることへの意識の高さは、確かにプロレスラーとしてもプラスになる。

©Takuya Sugiyama

「プロレスで私を知って撮影会とかイベントに来てくれる人もいます。逆にグラビアで私のファンになって“プロレス最近見てないけど、杏ちゃむが出るなら久しぶりに行くよ”と言ってくれたり。反感を買うこともありますけど、やっぱり“戦うグラビアアイドル”っていうキャッチフレーズは覚えてもらいやすいですし」

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