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プロ野球スカウトも評価「50m“本当に”5秒台」ビックリ覚醒の163cm選手…“大学野球で最も打つ”飯森太慈(明治)とは何者か? 

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元永知宏

元永知宏Tomohiro Motonaga

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photograph byHideki Sugiyama

posted2023/06/23 17:08

プロ野球スカウトも評価「50m“本当に”5秒台」ビックリ覚醒の163cm選手…“大学野球で最も打つ”飯森太慈(明治)とは何者か?<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

身長163cm体重62kg。それまで無名だった飯森太慈(明治)はなぜ覚醒したのか?

50m走…驚愕の「5秒94」

 6月に行われた侍ジャパン大学代表選手選考合宿で、飯森の速さが実証された。50mを走ったところ、29選手のうちトップタイの数字を叩き出したのだ。その記録、じつに5秒94。紛れもない“5秒台”だった。

 飯森は言う。

「まだまだ自分には足りないところばかりです。塁間(27.431m)を走るのは得意だけど、スライディングはあまりうまくない。盗塁はスタートが一番大事なので、もっといいスタートが切れるようにならないと。

 トップバッターだった高校時代は、サインなしで自由に打たせてもらいました。大学では二番打者ということもあって、今まであまり使っていなかった野球の脳みそを使っています(笑)」

同学年に「来年ドラ1有力」宗山塁も

 リーグ4連覇を狙う明治には、エースの村田賢一、蒔田稔、4番の上田希由翔など、この秋のドラフト候補がずらり。飯森と同じ3年生には、「来年のドラ1間違いなし」と言われる宗山塁もいる。プロ注目の選手たちの中で、飯森は自分の武器を磨いている。

「最近までレギュラーを取れるかどうかという選手だったんで、(プロ野球のような)あまり高すぎる目標を掲げると足をすくわれると思います。ドラフト候補の選手との差を少しでも埋められるように、打撃も守備も頑張ります。野球がうまい人がチームにはたくさんいるので、みんなのアドバイスを参考にしながら。同期の宗山にはバッティングを教えてもらってます(笑)」

 今秋、明治はリーグ4連覇を目指す。その先に日本一を見据えている。

「春の全日本大学選手権決勝で青山学院大学に負けた悔しさが残っています。秋に東京六大学で優勝して、日本一になりたい」

 出塁して手を叩き、ホームベースを踏む時に飛び上がって喜ぶ飯森。首位打者を手にした小さな大打者がこれからもっと大きくなるはずだ。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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