珠玉の1敗BACK NUMBER
岡崎慎司――公式戦初先発で掴んだ実感。「コツコツで間違っていない」
posted2023/06/15 09:00
当時日本代表メンバーだった坪井慶介(左)とマッチアップ
text by

二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
Getty Images
第一線で活躍するアスリートは、敗戦から何を学ぶのか――。ヨーロッパ挑戦13年目、歴戦のストライカーが挙げたのは、プロキャリア初のスタメン起用、晴れの国立の舞台だった。
【Defeated Game】
2006年1月1日 天皇杯 決勝
浦和レッズ 2-1 清水エスパルス
◇
サムライには下剋上がよく似合う。たとえ最初の序列が低かろうとも、結局はチームの信頼を勝ち取ってしまう。
下から這い上がっていけばいいだけのこと――。日本においても、渡り歩く欧州においても、岡崎慎司はそうやって己の地位を築いてきた。日本代表では歴代3位となる通算50得点を叩き出し、レスター時代には己の魂をチームに吹き込むかのように“世紀の番狂わせ”と呼ばれたプレミア制覇を果たしている。タフに、そしてクレバーに。37歳になった今もその精神が錆びつくことはない。
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