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オリンピックへの道BACK NUMBER
「最初の対戦相手は小学生の女の子でした」ブレイキン世界女王・福島あゆみ39歳が明かす“21歳からの競技人生”「文句を言われて練習ができない日も」
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2023/05/13 11:01
2021年世界選手権で優勝し、日本代表の強化指定選手にも選ばれた福島あゆみ。本人に競技人生について話を聞くと…
「1年、2年経った頃ぐらいからですかね。練習したことをバトルで出そうという思いや悔しさが出てきたのは」
悔しさを感じるきっかけは団体戦に臨んだことにあった。
根底は京都で教えてもらった
「チームに入れてもらって、団体戦でみんなとやって負けたりすると悔しいな、と思いました」
そして現在所属するチーム「BodyCarnival」に感謝するとともに、ブレイキンを始めてからこれまで一緒に練習してきた仲間への感謝も語る。
「ブレイキンって別にコーチがいるわけではないので、練習場所の人に育ててもらったというか、自分がいつも一緒に練習する先輩とか友達が教えてくれて、それを練習して、という感じでずっとやってきたので。
京都で始めてから1カ月くらい教わって、その後カナダに戻ってからカナダの友達に技ややり方を教えてもらったんです。根底の『ブレイキン』とはこういうもんだよ、というのを京都で教えてもらって、そのときに自分で表現するもの、自分が表現できないといけないんだな、という意識も持ったと思います」
出発点は京都駅
初めての練習拠点は京都駅の一角だった。通行人も当然いる環境だ。
「酔っ払っている人や道を歩いてる人にすごい文句を言われたりして、それで練習ができない日があったり、大変な部分はありましたね」
福島が京都駅などで練習していた頃から時を経て、スタジオでレッスンを受けてブレイキンを始めたり、練習するダンサーが多くなった。
「私らよりちょっと下ぐらいからはそうですね。20代、30代、スタジオで習って、という人がほとんどです」
「めちゃくちゃ貴重だった」昔の経験
オリジナリティは、その環境から来ているのではないか――それを福島は否定する。
