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「このムキムキな僧侶、もしかしてブアカーオ?」40歳でRIZIN参戦…K-1の伝説ブアカーオが語る肉体美の理由「自分の身体を愛している」 

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布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph byRIZIN FF Susumu Nagao

posted2023/05/04 17:03

「このムキムキな僧侶、もしかしてブアカーオ?」40歳でRIZIN参戦…K-1の伝説ブアカーオが語る肉体美の理由「自分の身体を愛している」<Number Web> photograph by RIZIN FF Susumu Nagao

『RIZIN.42』で安保瑠輝也と対戦する40歳のブアカーオ・バンチャメーク。筋骨隆々の肉体を維持する秘訣や、僧侶としての生活について語った

 ブアカーオが語る「僕ら」とは、現在彼が長を務めるバンチャメークジムの所属選手やスタッフを指す。このジムはタイの古都チェンマイを拠点に、タイ国内に3つのジムを持つ。

「プロは10名以上。スタッフやトレーナーを入れると、全部で30名くらいですかね」

 ブアカーオのファイトマネーやコマーシャルの出演料がジムの収入の大半を占めていることを考えると、屋台骨を支えるトップのファイトがないということは死活問題を意味する。ブアカーオが中国人ファイターと対戦予定だった2020年4月のマカオの大会も、コロナの感染拡大を理由に中止になっている。

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 毎日のように至るところで行なわれる興行を回していくことで、ムエタイに関わる人々の生活は成り立っていた。その経済のサイクルが回らなくなると、どうなるのか。必然的に、弱小のジムから潰れていくしかなかった。ブアカーオの「無駄遣いをしない」という言葉は、決してオーバーではなかった。

 2020年3月、タイ・バンコク市内のルンピニースタジアムで行われた大会では、発表されただけでも100人以上が感染するというクラスターが発生。このクラスターによって「コロナの感染拡大を助長した」という世論が生まれ、タイの国技であるムエタイは社会の悪者になってしまった。ムエタイを海外に広めた国民的ヒーローであるブアカーオに、怒りの矛先が向けられることもあったという。

「ムキムキの僧侶が出現した」と話題に

 遡ること数年前、僧服を着て修道院で過ごすブアカーオの写真がネット上でミーム化し、「ムキムキの僧侶が出現した」と日本でも大きな話題になった。ブアカーオは「あのときはラーマ9世(プミポン国王)がお亡くなりになったので、その弔いのために出家しました」と打ち明ける。

「確かに“たくましいお坊さん”として報道されていましたね(笑)。自分としては出家した以上、お坊さんとしての役目を果たすだけでした」

【次ページ】 K-1のファイトマネーを仕送りしていた妹は…

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