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「自分の管理不足」と反省する渋野日向子、今季初メジャーで収穫はあった? 米現地レポーターが褒める“全英女子を思い出す強気なパット”
posted2023/04/26 17:00
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Shizuka Minami
米女子ゴルフツアーは今季メジャー初戦となる「シェブロン選手権」(ザ・クラブatカールストン・ウッズ/テキサス州)を消化した。日本からは8選手が出場したものの、上位争いに加わった選手はおらず、1アンダーの28位タイでフィニッシュした渋野日向子が日本人最高位だった。
今シーズン初戦から現地で取材を続けるWOWOWレポーターの片平光紀(初代アマチュアランク1位)に日本勢の戦いぶりを振り返ってもらった。
《シェブロン選手権 日本勢の成績》
28位T +1 渋野日向子(24歳)
37位T +2 畑岡奈紗(24歳)
52位T +6 古江彩佳(22歳)
56位T +8 西村優菜(22歳)
65位 +11 西郷真央(21歳)
※勝みなみ(24歳)、笹生優花(21歳)、馬場咲希(18歳、アマチュア)は予選落ち
ショットに影響した前週の“ハワイの風”
前週のロッテ選手権(ハワイ州)で優勝争いを演じた畑岡や最終日にスコアを伸ばした古江は状態の良さを感じさせていたが、今大会では持ち味である正確なショットの精度を欠いた。
片平が「前週のロッテ選手権の影響があったと思います」と言うように、畑岡自身も、3日目を終えた後に“ハワイ風の影響”を明かしている。
「重心を左に置いて構えてしまうのは、風の強い環境の後の試合ではあり得ること。(今大会に)1回リセットするよう気をつけていたけど、なかなかうまくいってないです」
あくまで結果論だが、今大会の優勝者から上位10選手のうち9選手は、前週のロッテ選手権を欠場している。時差があり、コースコンディションも全く異なる前哨戦の出場有無によって、コンディションに違いが生じた可能性は否定できない。より緊張感が増すメジャー初戦ということもあって、一度、歯車が崩れたスイングの感覚やリズムはすぐには戻らなかった。ツアーを勝ち抜いていく上で、目まぐるしく変わるコース環境に適応することの重要性を痛感した大会となった。