楢崎智亜＆野口啓代の結婚報告を聞いた弟・明智は…　身長も性格もプレースタイルも正反対な2人が目指す「一緒にパリ五輪」

　昨年12月、兄の智亜は、女子の第一人者として活躍した野口啓代さんとの結婚を発表。クライミング界のビッグカップル誕生に祝福の声が多数寄せられた。兄はもちろん、現役時代からクライミング界を束ね、頼れる姉御・野口さんのこともよく知る弟・明智も、2人の結婚を喜んだ。

――智亜選手は昨年、東京五輪代表の野口啓代さんとの結婚を発表されました。

明智　結婚して何か変わった？（笑）。啓代ちゃんが引退したということが一番変わったことじゃない？　あとは、いつかパパになったときに変わるんじゃないですか。でも、啓代ちゃんが引退して一緒に練習しなくなって、この日にこの練習をしようって、前よりもメニューを組んで登るようにはなったなと感じますね。そこが結婚して一番変わったところかな。

智亜　何か大きく変わったということはあまりないかも。でも、以前よりも、自分の中では競技の成績の重みを感じるようになりました。これまでは2人で戦っていたんですけど、彼女が引退して、僕の競技1つに絞られたので。啓代の気持ちも僕が背負っているというのは、結婚してあらためてすごく感じています。

SNSにアップした幸せそうな2人の姿に、多くの祝福の声が寄せられた（野口さんInstagramより）

明智　こんな仲がいい人たち、なかなかいないですよ。現役時代は練習も試合でも同じで、おそらく350日は一緒にいて。そんなに一緒にいたら、僕だったら一人でいたくなりますもん。結婚してよかったなと感じるのは？

智亜　まず彼女のストレスが減ったことですね。本当は25、26歳頃に引退を考えていたんですけど、東京オリンピックまでずっと頑張ってきて、その間、ストレスやプレッシャーというものをずっと感じながら戦っていたので。今は現役を退いて、そこがだいぶ軽くなってきたのかなと思うと良かったのかなと。

明智　本当に穏やかになったよね。昔から優しくて、すごく面倒見もよくて、「飛行機とか予約しておいたからね」ってやってくれたり、みんなの頼れる姉さんだったんですけど。いろいろなものから解き放たれたのかもね。

智亜　相変わらず忙しそうではありますけど、競技者時代は常に強くなる方法を考えて、いい状態を維持していないといけない、そういうストレスがないだけで違うらしい。

兄の結婚報告「やっとかっていう感じ」

――今は智亜選手をサポートされていますが、支えられているなと実感されますか。

智亜　めちゃくちゃありますね。僕よりも彼女の方がスケジュールの組み方が上手なんですけど、練習メニューの組み方や、いつケア入れるかとか、そういう細かなところまでフォローしてくれて。食事の面でも栄養を考えて作ってくれて待ってくれていますし、そこは本当にありがたいです。

明智　今、僕たちってのろけ話を聞かされている？（笑）

智亜　違うよ（笑）。明智はまだ結婚したくないんでしょ？

明智　したくないですね。そもそも彼女いないし（笑）。

智亜　じゃあ「明智はフリーです」って書いておいてもらえば（笑）。

――明智選手はお兄さんが結婚されると聞いたときはやはりうれしかったですか。

明智　やっとかっていう感じでしたね。結婚して、智くんが「啓代に旦那って紹介される」って嬉しそうに話しているのを見て、かわいいなと思いました（笑）。

©︎Yuki Suenaga

――以前、奥様にお話を伺ったときに、野菜が苦手な智亜選手のために野菜ジュースや、分子栄養学で習得したかぼちゃのパスタをよく作っているんですよと、おっしゃっていました。

明智　「かぼちゃのパスタが食べたい」っていう智くんの言葉を、多分、100回以上聞いてますよ（笑）。

――そうなんですね。では伺います。ズバリ、奥様の手料理で一番好きなものは？

智亜　もちろん、かぼちゃのパスタです（笑）。

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