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コロンビア戦暗躍の“忍者”町野修斗。「W杯出番なし」を反骨心に、前へ。
posted2023/04/14 09:00
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
忍者ハットリくんには、見えない糸を使って人の体を操る忍法がある。「忍者の里」伊賀の出身であり、忍者ポーズのゴールパフォーマンスでも知られる町野修斗も負けてはいなかった。糸ではなくトラップで操ったテクニックは、まるで忍法の如しであった。
続投した森保一監督のもと新たなスタートを切った日本代表。引き分けたウルグアイ代表との一戦から中3日でのコロンビア代表戦において、カタールワールドカップメンバーの町野が先発のピッチに立った。
開始早々だった。後方からのフィードを右足アウトのトラップで内側に落とすと、ボールは味方と相手のちょうど真ん中に。相手3人を引き寄せつつ、トップ下の西村拓真に触らせたのだから絶好のパスとなった。リターンを呼び込んでペナルティーエリア内に侵入し、今度はフリーで待つ守田英正に落として三笘薫の先制ゴールにつなげたのだ。