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巨人でも大勢はガチだった…WBCを経てバージョンアップ! 大谷翔平に質問したこととは?「大谷さんのアドバイスで自信を持っていけました」

posted2023/04/09 06:20

 
巨人でも大勢はガチだった…WBCを経てバージョンアップ! 大谷翔平に質問したこととは?「大谷さんのアドバイスで自信を持っていけました」<Number Web> photograph by KYODO

4月2日の中日戦で開幕3戦目にして今季初登板、初セーブをあげた巨人のクローザー・大勢

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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 微妙な感触の違いがアクシデントを生んだ。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での歓喜の世界一から9日後の3月31日。今季の公式戦が始まった巨人は、東京ドームで中日との開幕戦に臨んでいた。8回に中田翔内野手のタイムリー三塁打で逆転。ところが1点をリードした最終回のマウンドに、上がるべき投手の姿がなかった。

 チームの勝利を締めるクローザー・大勢である。

「開幕戦からいく準備をしていたんですけど、開幕戦の前日の練習でちょっとやってしまったので……。(具体的な欠場の理由は)控えさせていただきます。でも長期的に投げられないようなケガではなかった。もちろん開幕戦という特別な試合で投げられなかった悔しさはあったんですけど、(首脳陣との)話し合いの結果、今後で返してくれたらいいからといわれました」

 本人はこう語って具体的な登板回避の理由を明らかにしなかった。ただ、関係者の話によると右手の指にできたマメが原因で、そのマメができた理由はどうやらボールにあったようだ。

わずかな感触の違いで指先にマメが

 WBCから帰国後の大勢は、ずっと投げてきたWBCでの使用球からNPBの公式球に持ち変えて調整を続けてきていた。

 大会前から言われてきたように、WBC球はNPBの公式使用球に比べてボールの縫い目の山が微妙に高い。そのため全体的に握った感じが大きく感じると言われ、しかも革のなめし方の違いから滑りやすい。このボールを思い通りに操ろうとすれば、自然と強くグリップする感覚が当たり前になってくる。

 その感覚を残したままにNPBの公式球で投げ込みをしてきた。そのためにボールをリリースする瞬間の圧が微妙に変わり、そのわずかな感触の違いで指先にマメができてしまったということのようだ。

 そのため開幕戦はベンチに入りながらマウンドに上がることができず、第2戦は最初からベンチを外れて治療に専念。そうしてマメも固まった3戦目で、ようやく大勢の今季は幕を開けることになった訳である。

 そして迎えた4月2日の今季初登板。

 やっぱり大勢はガチだった。

【次ページ】 WBCの経験でバージョンアップ

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