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「大谷翔平は侍ジャパンを楽しんでいる」ヘルメット“投げ捨て”に雄叫びも…本人が語っていた“勝利への執念”「僕の才能は“伸び幅”」 

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posted2023/03/21 17:00

「大谷翔平は侍ジャパンを楽しんでいる」ヘルメット“投げ捨て”に雄叫びも…本人が語っていた“勝利への執念”「僕の才能は“伸び幅”」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

WBC準決勝のメキシコ戦、9回の先頭打者としてツーベースヒットを放ち、雄叫びをあげた大谷翔平

大谷は「侍ジャパンでの時間」を楽しんでいる

<名言2>
楽しくかぁ……いやぁ、楽しくはなかったですかね。一番、しんどかったっちゃ、しんどかったですね。
(大谷翔平/Number1062号 2022年11月4日発売)

◇解説◇
 大谷が勝ちに飢えているのには理由がある。2018年から所属するエンゼルスで、なかなかア・リーグ西地区の優勝争いに加わっていけないからだ。特に2022シーズン、チームは序盤戦快調なスタートを切ったものの、5月から6月にかけての14連敗によってマドン監督が解任されるなど、厳しい状況に追い込まれた。

「まず(5~6月の)14連敗はキツかったし、しんどかったですね。あのときは8連敗とか9連敗とか、何とか取り戻さなきゃという気持ちが先行していた時期が一番キツくて、連敗も10を超えると、みんな、吹っ切れてくるんですよね。もう『やってやろうぜ』という感じしかなくなってくるんです」

 さらにはシーズン中に“トレードの噂”なども上がった中で、大谷の周辺が騒がしくなったことは否めない。「アメリカの場合は日本のトレードのイメージとは180度違って、ビジネスライクな話ですから、何とも思わないようにしようとはしていました」と当時を回想する辺りはさすがの大谷だが……チームが順調であればこういった話は出ないだけに、思うところはあっただろう。それを踏まえれば――大谷は間違いなく、今の侍ジャパンを楽しんでいる。

「僕の才能は、伸び幅なのかなと」

<名言3>
僕の才能が何かと考えたとき、それは伸び幅なのかなと思いました。
(大谷翔平/Number963号 2018年10月11日発売)

◇解説◇
 大谷はメジャー1年目のスプリングキャンプの段階では成績を残せなかったこともあり、その実力に懐疑的な声も多かった。

「今年の春、結果が出なかったときにいろんな人が僕に『自分の才能を信じろ』と言ってくれた」

 その才能とは「伸び幅」だと大谷は考えていた。

「投げることも打つことも、変えることは怖くないし、どんどん新しいこと、こうかなと思ったことをやってみることができる。それは自分の強みなのかなと思います」

 どんどんチャレンジしていく姿勢があるからこそ、大谷の勝ちたい姿勢とスター性はさらに輝くのだろう。

【次ページ】 語っていた壮大な夢「僕がダメだったとしても…」

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