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侍ジャパンPRESSBACK NUMBER
「(栗山英樹さんは)朝4時までずっと野球の話をしていました」徳永有美キャスターが明かす“侍ジャパン監督の素顔”…第一印象は「困ったなぁ」
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph byJIJI PRESS/Yuki Suenaga
posted2023/03/15 11:02
フリーキャスター徳永有美さん。23年前、テレビ朝日のスポーツ番組で栗山英樹さんとコンビを組んだ。“侍ジャパン監督の素顔”を明かす
「選手として歩んできたこと、やりたかったけれど出来なかったことというのがご自身の中にきっとあって、だからこそ優しい眼差しで選手一人ひとりを見ることができるのだなと感じていました。どんな選手にもストーリーがあり、理論があって、だからこういうプレーにつながっている。そこをできる限り理解して、すくってあげようとしていた。だから取材相手の選手の心にも響くところがあったのだと思います」
その優しい眼差しが向けられるのは取材相手だけではない。徳永さんや、テレビ朝日のスタッフ、裏方の一人ひとりにまでに常に気を配り、言葉をかけていた姿も忘れられない。
「栗さんって、人との距離感がすごく近いんです。立場や肩書ではなく、どんな人にも真っすぐ向き合って心を砕いてくれる。着飾ることをせず、人のために真っ直ぐ生きているので、そんな栗さんを前にすると、自分の前にある壁とか着飾っているものが凄く無駄に思えるんです。欲にまみれて右往左往している自分は何をやっているんだろう、もっと素直になろう、って。一緒に時間を過ごしていると、シンプルに、自分の大切なものがはっきりと見えてくるような……そんな思いにさせられる方なんです」
「報道ステーション」以外にも、「GET SPORTS」や「熱闘甲子園」など、さまざまなフィールドでスポーツを取材してきた熱血キャスターが日本ハムの監督に就任したのは2012年のこと。徳永さんはその後も交流を通して「監督・栗山英樹」の姿を見てきた。大谷翔平らスター選手を育て上げた手腕に見るぶれない哲学。日本代表監督として世界の頂点に挑む姿に、徳永さんが感じたものとは。
<続く>
(衣装提供:PAULE KA)
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