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「ラップ? 全然いけるよ(笑)」趣味は映画とヒップホップ…豊昇龍23歳の“強メンタルすぎる素顔”とは?「いつも通りでいいじゃん」

posted2023/03/12 11:02

 
「ラップ? 全然いけるよ(笑)」趣味は映画とヒップホップ…豊昇龍23歳の“強メンタルすぎる素顔”とは?「いつも通りでいいじゃん」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

インタビュー中、無邪気な笑顔を浮かべる関脇・豊昇龍。さまざまな重圧を背負って土俵に上がる23歳の知られざる素顔に迫った

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飯塚さき

飯塚さきSaki Iizuka

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Asami Enomoto

今後の角界を担う存在の一人である関脇・豊昇龍。ウランバートルで育ち、11歳からレスリングに打ち込んできた彼は、なぜ相撲の道を選んだのか。そして「映画とヒップホップを愛する23歳」の素顔とは? NumberWebのインタビュー後編では、土俵上では見せない内面の魅力を掘り下げていく。(全2回の2回目/前編へ)

 豊昇龍智勝、本名スガラグチャー・ビャンバスレンは、1999年5月22日にモンゴルのウランバートルに生まれた。叔父である朝青龍は大相撲の横綱、もう一人の叔父がモンゴル相撲の横綱であり、自身も幼い頃から格闘技をやってみたいと思っていた。5歳から柔道、11歳からレスリングを始め、高校進学を考える頃には、レスリングでオリンピック出場を目指していた。

 叔父の勧めで、高校は日本に進学。柏日体高校(現・日本体育大学柏高校)に入学し、2020年東京オリンピックの出場を目標にレスリング部に入った。しかし、入学して間もない頃に転機が訪れる。初めて国技館へ相撲を見に行ったのだ。

「日馬富士関の相撲が、すごい記憶に残っていますね。こんなに小さいのに、なんで大きい人に勝つんだろうって。彼の相撲を見て、自分もやりたいと思った」

 実は、幼少期から間近で横綱・朝青龍を見て育ったので、「昔から相撲は絶対やらないって決めていたんです。だって、会うとデカくて怖かったから(笑)」。しかし、高校1年生でその気持ちはひっくり返った。その後、相撲部に転部し本格的に相撲の道を歩み始め、高校卒業後に角界入りを果たす。

映画とヒップホップが好きな23歳の素顔

 土俵上では負けん気の強さを前面に出す豊昇龍だが、普段はやはり23歳の若者だ。土俵を下りると、打って変わって無邪気な表情を見せてくれる。

 以前から趣味として挙げているのは映画鑑賞だ。特にハリウッドのアクション作品が好きで、「Netflixにある映画はだいたい見ちゃったと思う」と語るほど。最近の“推し”について聞いてみると、こんな答えが返ってきた。

「好きなのは『ジョン・ウィック』とかね。今年4が出るんだ! 楽しみ。あと、ドラマでは『ドクターX』を最近は見ていましたね。そう考えると、めちゃくちゃ映画とかドラマ見てるもんなぁ……」

【次ページ】 「いつも通りにしてればいいじゃん」筆者を救った一言

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