侍合流に向け準備は万端。合流までの調整課題もしっかり見据えていた。

「体的な問題はまったくない。あとはボールの、ピッチャーとの距離感だったり、スピード感だったりというのはまだずれがあるので、これから毎日ライブBPがあるなかで、しっかり立って、やっていきたい」

ダルビッシュとともに、侍ジャパンの精神的支柱に

　17年の前回に続き2大会連続での出場は、野手ではヤクルトの山田哲人と鈴木のふたりだけ。東京五輪の金メダルに貢献した男は、若返りが目立つ今回のメンバーでの役割も自覚していた。

「年齢的には上になる。今までとそこの違いはあると思う。後輩たちがしっかりやりやすい環境でやれるように少しでも力になれたら」

キャンプ地での鈴木。侍ジャパン合流後は、若手を引っ張る存在としても期待される　©JIJI PRESS

　ダルビッシュ同様に経験を若手に伝え、若い選手の不安を取りのぞく。精神的支柱、それも大きな役回り。鈴木は目を輝かせ、思いを馳せた。

「楽しみです。楽しみでしかないです。やっぱりすごい選手たちと一緒にできる。すごい選手たちと対戦できる。すごく楽しみです」

　鈴木誠也、28歳。侍を支える主軸打者がまもなく日本へ戻る。

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