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“534億円ドジャース”より年俸半分で4連勝の衝撃…イチローが絶賛“考える野球”ブルワーズWS初制覇の真相「弱点は…大切だ」GMが明かす
posted2026/11/07 17:00
ナ・リーグ優勝決定シリーズのコントレラスとベッツ。ブルワーズはなぜあれほどまでの強さを見せたのか
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph by
Katelyn Mulcahy/Getty Images
それは、派手さとは無縁の勝ち越し点だった。
10月11日、ミルウォーキーで行われたドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦。1−1の5回、ブルワーズは先頭のギャレット・ミッチェルが四球で出塁すると、クーパー・プラットが初球を犠打。1死二塁となり、続くルイス・ララが中前に勝ち越し打を放った。
相手先発はサイ・ヤング賞を2度受賞した剛腕タリク・スクーバル。2回に先制されたものの、4回にはブライス・チュラングの本塁打で追いつき、5回は犠打を絡めて1点を奪った。得点にこそつながらなかったものの8回にも犠打を決め、2—1で勝利。豪快な一発だけでなく、走者を一つ先へ進めることで勝ち越し点を生み出した。
細かなプレーを確実に遂行しなければ
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翌12日、第2戦前にブルワーズのマット・アーノルドGMに単独で話を聞く機会を得た。前夜の2つの犠打について「球団側の考えか、監督の考えかどちらでしょうか?」と尋ねると、GMはうれしそうに答えてくれた。
「多くの人の考えが組み合わさっているが、基本はパット・マーフィー監督から始まる。チームの全ては、監督がどんな野球をしたいかが出発点だ。細かなプレーを高いレベルで確実に遂行しなければ、我々は勝てない。春季キャンプから徹底してきたことが結果に表れている」
この時点でブルワーズは1勝0敗。その後、ドジャースを4連勝で退け、44年ぶり2度目のワールドシリーズ(WS)に進出。レイズとの頂上決戦も制し、球団史上初の世界一に輝いた。
どこにも弱点がないようにすることが大切だ
今季はレギュラーシーズンでメジャー最多の103勝を挙げた。資金力に恵まれているとはいえない球団が、なぜこれほど勝ち続けられるのか。GMと日本人スカウトへの取材から、その強さの秘密が見えてくる。
今季のブルワーズの年俸総額は1億4350万ドル(約227億円)でメジャー30球団中19位。一方、ドジャースは3億3800万ドル(約534億円)で2位だった。ブルワーズの年俸総額は、ドジャースの半分にも満たない。
それでもレギュラーシーズンの勝利数では上回り、直接対決となったリーグ優勝決定シリーズでも4戦全勝だった。資金力で勝る球団と戦うために何が必要なのか。アーノルドGMの答えは明快だった。

