珠玉の1敗BACK NUMBER
入江聖奈――片思いの相手にボコボコにされて。
posted2023/02/27 09:00
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
JIJI PRESS
第一線で活躍するアスリートは、敗戦から何を学ぶのか――。日本女子初の五輪金メダリストに輝いたボクサーが挙げたのは、東京五輪予選で「あこがれの存在」に喫したボロ負けだった。
【Defeated Game】
2020年3月11日
東京五輪 アジア・オセアニア予選 決勝
リン・ユーティン○ 判定 5-0 ●入江聖奈
◇
背中を追う「あこがれの存在」だった。東京オリンピック女子ボクシング、フェザー級金メダリストの入江聖奈が挙げる「珠玉の1敗」は、5つ年上のその人と初めて公式戦でグローブを交えた試合である。