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入江聖奈に五輪の夢を絶たれた実力者・晝田瑞希が涙の戴冠。

posted2022/12/28 07:00

 
入江聖奈に五輪の夢を絶たれた実力者・晝田瑞希が涙の戴冠。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

念願のWBO女子世界スーパーフライ級王座を獲得し、所属ジムの三迫貴志会長とともに笑顔を見せた晝田瑞希

text by

前田衷

前田衷Makoto Maeda

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photograph by

NIKKAN SPORTS

 入江聖奈と晝田(ひるた)瑞希、元ライバル同士が、それぞれボクシング人生のクライマックスを迎えた。11月27日の全日本選手権決勝戦に出場した入江は、自ら決めた現役最後の試合に勝って有終の美を飾った。今後は東京農工大の大学院に進学して大好きな蛙の研究者を目指す。

 その4日後の後楽園ホールでは、入江も見守る中、晝田がプロ4戦目でWBO女子世界スーパーフライ級のベルトを手にして涙ぐんだ。こちらはこれからさらに上を目指す。

 2人のボクシング人生が明暗を分けたのは3年前。東京五輪に向け国内代表を決めるボックスオフだった。この時点まで実績を残していたのは晝田だったが、試合は接戦の末、際どい判定で当時19歳の新鋭が制した。

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