井口　いい感じではウケていましたね。M-1決勝の2本目にやった「M-1にあって、R-1にないもの」ってくだりがいちばん最初に出来たのかな。

――あれは強烈でしたもんね。「夢！」と。最終決戦のネタは、予選ではかけていなかったですよね。勝負どころの準々決勝、準決勝は、いずれも決勝1本目のネタでした。

井口　かけたかったんですけど、2本目はちょっと長かったのと、時間調整の難しいネタだったんです。なので、最終決戦でかけられてよかった。M-1のくだりが言えて。

「M-1は返り咲くほうがぜんぜん大変！」

――名前を呼ばれるのが遅いということで言えば、今回、決勝進出者が発表される順番も前回に続いて遅かったんですよね。前回がラストで、今回は最後から2番目。M-1ではとにかく待たされるというのが運命なんですかね。

河本　あれだけはやめてほしい。

井口　確かに。決勝進出者のときだけは、早めに呼ばれたいですね。

――しかも今回の決勝進出者発表のときは、キュウ、ウエストランドの順で呼ばれて、決勝の出順と同じ。なので、キュウが呼ばれたときに祝福し損なってしまったとか。

井口　そうなんですよ。決勝に行けるかなという手応えはあったので、想定では、僕らが先に呼ばれて、後からキュウが呼ばれて「よし！」とやろうと思ったんです。そうしたら、キュウが先に呼ばれちゃったので……。

――回数を重ねれば重ねるほど落ちたときは落ち込むし、通ったときは嬉しいという話を聞きますが。

井口　というより、2020年が全然ダメだったんで、もう1回あの舞台でネタをやれるチャンスがもらえたということが嬉しかったですね。

――前回の決勝後、「もう（決勝は）無理っすよ」って言っていましたもんね。

井口　結果が出ないと、そういう気になっちゃうんですよ。統計的にも、そういうもんだろうなと思っていましたし。決勝に返り咲くすごさは、もっとみんなに言って欲しいですよね。正直、連続出場より返り咲く方がぜんぜん大変ですからね！これだけはあらためて言いたい！

＜続く＞

（写真＝末永裕樹）

#2に続く

「2年前のM-1（9位）は悪夢でした」ウエストランドが明かす、松本人志の“ひと言”に救われた話「松本さんに嫌いやわ…って言われなかった」

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