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「あんな弱い奴に何ができる、とバカにされ…」デビューから15年、スターダム王者・朱里が女子プロレス大賞に輝くまで《特別グラビア》
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2022/12/27 17:04
2022年、朱里はワールド・オブ・スターダム王座を10度防衛し「女子プロレス大賞」を受賞。12月29日には元同門・ジュリアとの大一番に臨む
朱里はその先に何を見ているのだろうか。
「海外に出ていろんな国で試合をし、赤いベルトの王者としてスターダムをアピールしたい。それと、IWGP女子が作られて、賛否両論はありますが、すごく意識しています。KAIRIが初代王者になって時代が動く瞬間をしっかり見ましたから。IWGPに女子のベルトができるなんて思ってもいなかった。もちろん狙いたいし、もし巻けたら私が新たな価値を創って、世界にそれを届けていきたい」
赤いベルトの王者は、夢を膨らませた。
宝塚と少女漫画に熱中…赤いベルトの王者の素顔
年の瀬にジュリアとの決戦を控える朱里に、あらためて2022年を振り返ってもらった。
「今年よかったこと? いっぱいありますよ。ゴッズ・アイを結成して、両国2連戦でしっかり勝てた。赤いベルト初代王者の(高橋)奈七永さんと試合ができた。アメリカの雑誌でトップに選んでもらった。女子プロレス大賞受賞。あ、これはプライベートの話で、宝塚が好きなんですけど、大劇場の公演で初めてSS席の6列目で観劇できたんです。こんなことってなかなかないんですよ! 最高でした(笑)。めちゃめちゃ近くて、顔が超見える……。和希そらさんがすごい好きなんで、ただただ幸せでした」
聞くところによると、朱里は少女漫画にもハマっているという。
「最近たくさん映画やドラマになっていて、ストレス解消で見ています。NetflixとかAmazon PrimeとかU-NEXTとかAbemaとかぜんぶ登録して(笑)。『恋と弾丸』はキュンキュンで、ヤクザ役の古川雄大さんがミステリアスで格好いい。こんなセリフ言われたらヤバいやろ、って(笑)。いいですね、キュンキュンもの。それだけで幸せ。『青春シンデレラ』も最高です」
好きなことについて語る“モノが違う女”の瞳は輝いていた。プロレスにも趣味にも、どこまでも全力で打ち込むのがナンバーワンでいる秘訣なのかもしれない。
「2023年はゴッズ・アイでさらなる高みを目指します。私は赤いベルトを防衛し続ける。そしてIWGP女子を狙うという目標がある。海外でも試合をしていきたいです。あと、宝塚とミュージカルをもっと見にいきたい(笑)。でも、基本的にはプライベートよりも仕事が中心です。とにかくプロレスを頑張りたい。もっともっとプロレスラーとして輝きたいし、輝けると思っているので。まずは12月29日の赤いベルト戦に集中して、私が防衛し、2022年を締めくくります!」
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