「ゴッズ・アイに入ってくれたからにはみんな凄い選手になってほしいし、輝いてほしい。私が選手として伝えられることは全力で伝えていきたいと思ってます。もともと、みんな真面目でポテンシャルも高い。ユニットを立ち上げリーダーとして責任を背負うというのは、自分自身もさらに成長できるということ。大変というよりは、もっともっと進化できる。今はそれがうれしいです」

　そして11月20日に有明アリーナで行われた新日本との合同興行では、トム・ローラーとタッグを組んだ。

「トムさんもUFCに出られていて、そのつながりもあったのかな。プロレスラーとしての試合は、すごく陽気で楽しい感じですよね。ジーパンを穿いていて、そして脱ぐ（笑）。並んだときにどう振る舞えばいいんだろうって（笑）。初めてのタッグで、せっかくの合同興行だから、スターダムの戦い、面白さを新日本のファンのみなさんにも伝えたかった」

11月20日、新日本プロレスとの合同興行でトム・ローラーと共に入場　©Masashi Hara

米誌のランキングで“女子プロレスラー1位”の快挙も

　それにしても、目まぐるしい毎日だったに違いない。

「なんか、怒涛の1年でしたね（笑）。いろんなことを一生懸命やってきて、休む暇なんてなかったし、でもそれが幸せなんだと思います。自分のやりたいこと、理想だと思っているプロレスができているってことですから」

プロレスラーとして海外でも高い評価を得ている朱里

　アメリカの『Pro Wrestling Illustrated』誌で10月末に発表された女子プロレスラー150人ランキングで、朱里はWWEのビアンカ・ブレアーやベッキー・リンチらを抑えて堂々の1位に輝いた。日本のレスラーとしては2017年のASUKA以来の快挙だ。

　この評価を、朱里は「海外でも1位に選んでもらえたことで、私だけじゃなく、スターダムという存在が世界に届いたらいいな」と喜ばしいものとして受け入れた。

「関係者が選ぶものだから、見たことがない人は『朱里って誰だよ』って思うかもしれない。でも、それで興味を持ってくれたらいいんです。実際に見てもらえれば、なにかを伝える自信はあります。10回の防衛戦にしても、全部にそれぞれの思いや感情がある。見ている人にそれを感じ取ってもらえたら、ちゃんと届いていたらいいな、と思います」

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