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「怪我と挫折の日々」を超えて。山本草太が“世界一の表彰台”へ。

posted2022/12/22 07:00

 
「怪我と挫折の日々」を超えて。山本草太が“世界一の表彰台”へ。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

フリーを滑り終え、力強いガッツポーズを見せる山本草太。SPとの合計274.35点は自己ベスト。会心の演技だった

text by

野口美惠

野口美惠Yoshie Noguchi

PROFILE

photograph by

Asami Enomoto

 8年分の思いが溢れた。トリノで開かれたGPファイナルで山本草太(22)は、宇野昌磨(25)とワンツーフィニッシュ。'14年のジュニア同大会以来で、宇野と「世界一の表彰台」で肩を並べた。

「ジュニアの頃は昌磨君と国際大会に出ていましたが、その後、昌磨君は遠い『憧れ』に。すごく時間がかかりましたが、やっと『目標』と言って追える所まで戻ってこれたかな」

 15歳で4回転を跳び、期待を背負った。しかし'16年3月に右足首を骨折し、3度の手術を経て、進化する4回転時代に食い込めずにいた6年間を「怪我と挫折の日々」と振り返る。しかし今季は目の色が違った。

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