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「藤井(聡太)さんとのタイトル戦が実現できて…」羽生善治九段が“100期挑戦” 王将戦に見る天才伝説、52歳の自然体な将棋と生活 

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田丸昇

田丸昇Noboru Tamaru

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posted2022/11/28 11:01

「藤井(聡太)さんとのタイトル戦が実現できて…」羽生善治九段が“100期挑戦” 王将戦に見る天才伝説、52歳の自然体な将棋と生活<Number Web> photograph by JIJI PRESS

王将戦、藤井聡太五冠への挑戦が決まった羽生善治九段

「ひのき舞台」とは、タイトル戦の対局のこと。当時の羽生は藤井の挑戦を待ち受けていた。

 それから6年後の2023年は、立場が逆になってしまった。羽生九段は藤井王将への挑戦者として、王将戦のひのき舞台に立つことになった。ただ前述したように、羽生はかつて王将戦の顔だった。

 来年の王将戦では、羽生は慣れ親しんだひのき舞台で、実力を存分に発揮して奮闘するだろう。

「徹子の部屋」では飼っているウサギの話題も

 11月2日に放送された『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、羽生九段が27年ぶりに出演した。

 司会の黒柳徹子さんに語ったことを抜粋で紹介する。

「出かけたときは2駅分ぐらい歩きます。体重が増えると対局で正座が大変なんです。日常生活では自然体で過ごし、将棋のように先読みしません。いいかげんで、流れに身を任せます。家事はほとんどしません。妻(元女優の畠田理恵さん)の実家が割烹なので、料理がとても上手で美味しいです。寝る時間は12時から朝の7時ぐらいまで」

 羽生は自宅で飼っているペットの写真を番組で見せた。ウサギは3匹(名前はラムネ、れもんなど)で、犬も3匹(同ルーク、リリーなど)いる。ルークはチェスの駒(動き方は将棋の飛車と同じ)のこと。羽生がペットの話題でこぼれんばかりの笑顔になると、黒柳さんもつられて歓声をあげた。

 羽生の自然体の将棋と自然体の生活。公式戦での好調の要因のひとつかもしれない。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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