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W杯代表・守田英正の妻が語る“超ハードな島生活”とは? 出会いは4年前「まさか家族として…」「子供をあやす姿を見たら驚くと思う(笑)」
text by
林遼平Ryohei Hayashi
photograph byReina Fujisaka
posted2022/11/09 11:03
リスボンの街で子育てしながら守田英正を支える妻・藤阪れいなさん(左)。ポルトガル移住からW杯メンバー選出までの道のりを振り返ってもらった
2019年のアジアカップ、今年の6月遠征と、守田は上り調子の時に負傷することが多かった。
「怪我をした際によく『申し訳ない』と言うんです。もちろん自分自身に対して悔しさはあるけど、代表の試合はいろいろな方が見にきてくれますよね。そうやってせっかく見にきてくれる人がいる中で、怪我で出られなかったりすると『本当に申し訳ない』と落ち込んでいます。これは試合に負けてしまったり、あまりいい内容を見せられなかった時にも言います。『見にきてくれた人に面白くない試合を見せてしまってごめん』と」
日の丸を背負うことへの責任や強い思いが、そういった言葉を漏らすことにつながるのだろう。
藤阪は落ち込む夫に対して「一緒になって落ち込んでしまうと余計に大変」と、食事やショッピングなど本人のやりたいことをさせるなど、献身的なサポートでここまでの道のりを共に乗り越えてきた。
だからこそ、W杯が始まるまで「安心できない」と藤阪は苦笑いする。
「とりあえず早く1試合でいいからW杯に出てほしいという思いが強いですね。今は無事、大会に出られるようにとしか思っていないです。もちろん試合に出て勝ってほしいですけど、それよりまず無事に出られますようにと祈っています。試合に出られたらそこからは頑張ってくださいと思えるんですけど、とりあえず1試合早く終わって、と。1試合でも出てくれれば気が楽になるので、怪我せず、まず初戦を迎えることだけを考えています。試合に出て、ようやくそこから娘と一緒に楽しめると思っています」
夫婦二人三脚で歩んできた日々。その歩みが報われるW杯出場という瞬間が近づいている。ピッチに立つ夫の姿を楽しみに、藤阪はその日を今か今かと待っている。
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