Number ExBACK NUMBER

大ブームから2年…加藤ひなたが語る「宅トレYouTubeに起きている変化」とは? 実体験が生んだ“胸が揺れないスポブラ”への思いも聞いてみた 

text by

小泉なつみ

小泉なつみNatsumi Koizumi

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2022/11/02 11:04

大ブームから2年…加藤ひなたが語る「宅トレYouTubeに起きている変化」とは? 実体験が生んだ“胸が揺れないスポブラ”への思いも聞いてみた<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

宅トレの動画などを投稿し人気を集めるユーチューバーの加藤ひなたさん

――失敗ばかりの無謀なダイエットをしてきた加藤さんが、現在のような、トレーニングしながら食事もしっかり摂るダイエットへと転換したきっかけは?

加藤 これまでの「食べないダイエット」は摂取カロリーが少ないから元気も出ないし、歩くのも疲れるようになってきてしまって。だったら、筋肉をつけて太りにくい身体を作って、摂取カロリーも増やしながら引き締まった身体を作るんだと思って、筋肉をつける食事、トレーニングにガッと方向転換したんです。

 ダンスの先輩が、ダイエットの相談をしたら一緒に筋トレをやってくれたことも大きいですね。カウントしてくれるからやりやすかったし、「誰かと一緒にやるダイエットってこんなに楽しくて続くんだ!」って発見もあって、続けることができたんです。

実体験から生まれた「胸が揺れないスポブラ」

――自分の悩みやコンプレックス、失敗などを生かした発信をされていますが、加藤さんがプロデュースした「胸が揺れないスポブラ」も、実際の体験から生まれた商品ですか。

加藤 そうです。半年で20kgの減量をした中学生のときから縄跳びをトレーニングで取り入れてるんですけど、激しい上下運動なんで、胸がめちゃくちゃ揺れるんですよね。しかも第二次性徴期のときは余計に胸も痛くて。

 その後、胸を支える「クーパー靱帯」の存在知ったんですけど、クーパー靭帯って、一度でも切れたり伸びたりすると復元できないんです。

――運動する女性にとっては切実な問題ですね。

加藤 「めっちゃこわっ」と思って、それからは運動中も胸が揺れないよう、ブラジャーの上からスポブラを重ねてぎゅうぎゅうにバストを固定してトレーニングをしてたんです。

 でも、準備がめっちゃ面倒な上に、上下運動の負荷でブラジャーのワイヤーが布を突き破って出てきてしまって、皮膚とワイヤーが直で擦れてやけどしちゃったんです。

――スポーツをする際のブラは、たとえば丸くきれいに見せるといった、平時のブラジャーの役割とは全く異なる機能が求められますね。

加藤 「胸が揺れないスポブラ」は胸をきれいに見せるためのものではなく、きれいに見せるためにトレーニングで頑張って育てたバストを絶対守ろう! というテーマですね。バストアップのためのトレーニングでクーパー靭帯を損傷したら、元も子もないですから。

 最初はそれこそ“さらし”みたいなものを作ったんですけど、見た目もイマイチだし着るのも大変で。バラバラな胸の大きさに対して固定具合を調節できるスポブラを作ることに苦労して、製作に4年もかかりました。

【次ページ】 視聴者とのコミュニケーションがアイデアの源

BACK 1 2 3 NEXT
加藤ひなた

他競技の前後の記事

ページトップ