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「32kgになったときは生理が止まりました」モー娘。に憧れ、“過度なダイエット”に苦しみ…加藤ひなたが人気宅トレYouTuberになるまで
posted2022/11/02 11:03
text by
小泉なつみNatsumi Koizumi
photograph by
Takuya Sugiyama
2020年、コロナ禍をきっかけにYouTubeなどで大ブームとなった「宅トレ」。現在登録者250万人を数える人気チャンネル「ひなちゃんねる」の加藤ひなたさんに、ダイエットとリバウンドを繰り返した学生時代、身体の不調、そしてYouTuberになるまでを聞いた。《全3回のインタビュー2回目/#3につづく》
ダイエットのきっかけはモー娘。
――中学生のときに60kg台から40kg台まで大幅に減量したのが、“ダイエット道”のはじまりだったそうですね。
加藤ひなたさん(以降、加藤) 当時は身長155cmで体重63kg。あだ名は「ジャミラ」でした。ちょうどその頃、元モーニング娘。の田中れいなさんの大ファンになって、一緒に仕事がしたい一心でモー娘。のオーディションにチャレンジしはじめたんです。だから、ダイエットのきっかけはモー娘。ですね。
――もともと太りやすい体質だったのでしょうか。
加藤 赤ちゃんのときから太ってましたし、母をのぞいた家族全員太っていて。体質的なものというより、みんなお菓子好きなんです。私はアルフォートが一番好きでした(笑)。
――一家で甘いもの好きだと、環境的にもお菓子を断つのは大変だったのでは。
加藤 モーニング娘。さんのオーディションを受けるとなってからは、母のスパルタな食事管理とトレーニングがはじまりました。夜ご飯は鶏むね肉と野菜。家族とメニューも違うし、もちろんお菓子も禁じられていたので、一粒のチョコをめぐってケンカするほど徹底されていましたね。
――壮絶です。トレーニングメニューはどんなものを?
加藤 筋トレ2種類となわとびです。ストレッチとマッサージもマストでやっていました。当時のダイエットは低糖質、低脂質、高たんぱくの縮図だったので、続けるのは本当に苦しくて。それでもオーディションのためだと思ってなんとか耐えるんですけど、選考が終わるとリバウンドしちゃってました。
モー娘。のオーディションは当時17歳までという年齢制限があり、甲子園みたいな感じで出場チャンスが限られていて、私は合計4回受けました。最後は3次選考の50人まで残ってつんく♂さんともお話しできてと、オーディションを重ねるごとに選考も進んでいけたので、それでなんとかダイエットのモチベーションを保っているような感じでしたね。