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アマチュアでも野球力爆上がり! 動作解析とトレーニング支援を誰もが体感できる「ネクストベース・アスリートラボ」の実態とは
posted2022/10/20 17:00
text by
熊崎敬Takashi Kumazaki
photograph by
NEXT BASE
アメリカに端を発し、いま野球界で急速な広がりを見せているのが、テクノロジーの力をフル活用したアスリート支援だ。メジャーリーグを例に取れば、ダルビッシュ有やトレバー・バウアー、大谷翔平など、この数年で急速に能力を上げた選手も多い。そのサポートを日本でプロアマ問わず誰もが享受できる施設がオープンした。「NEXT BASE ATHLETES LAB」のアナリスト・森本崚太氏にその全容を聞いた。(全2回の1回目/後編へ)
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科学技術の進化にともない、データとテクノロジーの重要性が劇的に増している野球界。特にアメリカでは、スポーツ科学に基づいた選手の育成、チームの強化が進んでいる。ダルビッシュ有やトレバー・バウアー、クレイトン・カーショーといったメジャーを代表する投手が、最先端のスポーツ科学に基づいたトレーニングを行なう「ドライブライン」に通って、進化を遂げたのはよく知られている通り。施設に所属するアナリストがメジャー球団に次々と引き抜かれることにもなった。
その波は日本球界にも押し寄せている。
トラックマンやラプソードといった高性能トラッキング機器の名を日常的に耳にするようになり、プロ野球や社会人の都市対抗野球の中継では、投球の回転数や回転軸の角度、打球の飛距離や角度、初速など、さまざまなデータが表示されるようになった。アマチュア球界でもデータ分析班を持つ高校、大学の野球部は、もはや珍しくない。
アマチュアにも開かれた門戸
そんな“進化する野球”を象徴する施設が8月27日、千葉県市川市にオープンした。「NEXT BASE ATHLETES LAB」(以下アスリートラボ)だ。
民間企業としては日本初となる、このアスリート支援施設を設立したのは株式会社ネクストベース。「すべてのアスリートにイノベーションを」をコンセプトに掲げ2014年に起業し、技術や体力の解析などを行なってきた。
プロ野球選手個々人をサポートするだけでなく、複数のNPB球団とも提携する日本有数のアナリスト集団が、アスリートラボの設立によって、測定、評価だけではなくトレーニングも可能な拠点を持つことになった。しかも、プロ野球選手やアマチュアトップ選手だけでなく、中高生を含む一般のアマチュア選手にも門戸を開いているというのが、この施設最大の魅力と言ってもいい。
ネクストベースのアナリストのひとり、森本崚太氏がアスリートラボの可能性を次のように語る。