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渡邊雄太は“NBAスター軍団”ネッツにフィットする?「1対1でクリエイトできる選手はたくさんいる」現地メディアは“最後の1枠”と予想
posted2022/10/10 17:00
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
Getty Images
ネームバリューでは紛れもなくリーグ最高レベルだろう。ブルックリン・ネッツのロッカールームに立ち入ると、そのメンバーの豪華さに圧倒されそうになる。
ケビン・デュラント、カイリー・アービング、ベン・シモンズのビッグ3に加え、2018〜19シーズンは3Pの成功率でリーグNo.1だったジョー・ハリス、ステフィン・カリーの弟として知られるセス・カリー、スコアラーとしての実績豊富なJ・ウォーレンといったビッグネームがずらり。今オフに獲得されたロイス・オニール、大ベテランのマーキーフ・モリス、オーストラリア代表のエースでもあるパティ・ミルズなど、脇役も著名選手だらけだ。
こんなスーパースター軍団の一員として、カリーの隣に渡邊雄太のロッカーもしっかりと用意されている。
「今シーズン、すごいワクワクします」
今回の渡邊の契約は無保証のキャンプ契約ということで、ロースター入りを争わなければいけない立場。タレント揃いの環境で揉まれ、もうすぐ28歳になるサウスポーは開幕ロースター入りを目指して明日なき戦いを続けている。
「まずこのチームでやれるっていうことは本当にすごく楽しみ。これだけのスター選手だったり、いろんな場面で活躍できる選手が揃っている中で、自分がどういうふうにプレーしていくんだろうとか、どういう役割でやっていかなきゃいけないんだろうとか、そういうのをいろいろ考えると、本当に今シーズン、すごいワクワクします」
9月26日に行われたメディアデイの際、渡邊は目を輝かせてそう述べていた。もう約20年もNBAを取材してきたが、正直、同国人のプレーヤーがこんな豪華絢爛なチーム内で気後れせずにロッカーで席を並べ、堂々とプレーしているというだけでも今さらながらリスペクトしたくなる。
そして10月3日、6日に行われた2戦のプレシーズン戦(オープン戦)での渡邊は、まずは順調なスタートを切った。