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日本が戦うスペインのエースFWが好調… W杯とダービーで必見「レアル+アトレティコのマドリー勢・超一級の技」を撮った
posted2022/09/18 17:03
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
レアル・マドリーの本拠地サンティアゴ・ベルナベウへ繋がる大通りから一本奥まった場所に隠れたようにある、一軒のバルを訪ねた。
9月11日、14時キックオフのレアル・マドリー対マジョルカ戦撮影の前に、昨夜行われたアトレティコ・マドリー対セルタ戦の話を聞こうと思った(※撮影の様子は【新着写真】からご覧になれます)。
このバルのオーナーは、アトレティコの熱狂的なファンだが、なぜかこんなところにお店を開いている。
しかし、オーナーはまだ出勤していなかった。
昨夜アトレティコは4対1と快勝している。遅くまで店の客と飲み明かしたのだろう。“これからランチの準備なんだけどね”と、ちょっと不機嫌そうなウェイターさんが注いでくれたビールを飲みながら昨夜のゲームを振り返った。
最高気温35度、日中マドリードには、まだうだるような暑さが残る。
しかし同日の最低気温を見ると19度、日没後は急激に気温が下がる。確実に夏は過ぎ去りつつはあるようだ。
シメオネ体制11年目アトレティコの熟成ぶり
リーガ第5節、アトレティコ・マドリー対セルタ戦は21時にキックオフされた。
まだ観客のいない、がらんとしたピッチ脇の撮影ポジションに着く。気温は24度ほど、撮影するには心地よい気温だった。
この試合、2対1で勝利したCLポルト戦、またCL次節のレバークーゼン戦に挟まれており、温存、また怪我でGKオブラク、注目のジョアン・フェリックスを含む主力6選手が先発メンバーから外れて臨むことになった。
昨季3位で終えたアトレティコは、シメオネ監督が11年目のシーズンを迎えており、戦力的、戦術的にも熟成を感じる布陣を作り上げている。
その中で注目なのは、今夏ドルトムントから新加入のアクセル・ビツェルだ。このベルギー代表は、守備的なMFだが、シメオネは開幕からセンターバックとして起用、見事にその期待に応えている。
しかし、レギュラーCBのサビッチ、ヒメネスを怪我で欠く台所事情も影響している。
また、バルサからレンタル加入中のグリーズマンに関しては、バルサとの契約の関係上、30分以上プレーさせることができないという。この試合でもサブとなったグリーズマンが姿を表すと、サポーターは温かい拍手で迎えた。