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濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「かけがえのない存在、かな」ついにタッグ再結成、中野たむ&なつぽいは息が合わないから強い?「譲り合ったらウチらじゃない」《Wグラビア対談》
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byTakuya Sugiyama
posted2022/08/20 17:04
今年7月、コズミック・エンジェルズに電撃移籍したなつぽいとリーダー中野たむが、互いへの思いを打ち明けた
違う道を歩み、再び出会った2人
たむは不動の2トップとは違う、自分だけの道を進み始めた。苦闘を重ね、スターダムのタイトル戦線に。コズエンという自身のユニットもできた。そこに現れたのがなつぽいだ。彼女もアクトレスガールズを離れ、東京女子プロレスを経てスターダムに来た。
なつぽい「久しぶりに会うたむちゃんは見違えるようでした。“今の私には背負うものがある”という言葉通り。覚悟が決まってましたね。あ、でもそれは前からかもしれない。アクトレスガールズに入ってきた時から、たむちゃんは有望でしたから。デビューしたら堀田(祐美子)さん、井上京子さんというレジェンドともいい試合をするし。上に行きたい気持ちがあって、周りとも馴れ合わない雰囲気でしたね」
そう語るなつぽいは、芸能とプロレス、二足の草鞋を否定されないために必死で頑張ってきた。一方、たむはプロレスにすべてをかけていた。
たむ「プロレスには演劇の要素もあるし歌ったりダンスもできる。やりたいことが“全部入り”で、私は二足の草鞋じゃなくプロレスに全部かけてましたね。これを極めるしかなかった」
たむ「私といることで、なつぽいは一番輝く」
その思いが結実したのがスターダムのリングだった。なつぽいは追う側となり、たむと感情むき出しの「昼メロ」とも言われるドロドロの闘いをしながら、こんな気持ちもあった。
なつぽい「たむちゃんからはいろんな影響を受けますね。実は前から羨ましいと思ってましたし。嫉妬の対象でした。写真集を出して、自伝も発売されて、いろんな企画でイメージキャラクターになったり。もちろん白いベルトも羨ましかった。他の人だと気にならないことも、たむちゃんがやると気になるんですよ。好みが似てるからか、記者会見で“その服、私も買おうと思ってたのに!”ってなったり」
タイトルマッチで対戦した際、たむはなつぽいの「性格の悪さ」を暴露していた。
たむ「でも性格が悪いのはたむに対してだけなんです。たむはなっちゃんにとって唯一無二の存在。そういう自負はありますね。私と闘うことで、あるいは一緒にいることで、なつぽいは一番輝くんです。私も同じ。なっちゃんにしかそう思わないし、自分の知らなかった部分を引き出してくれるのがなっちゃん。お互いかけがえのない存在、かな(笑)」