アクトレスガールズ時代、練習場にあったビュッフェのジェノベーゼパスタをなつぽいが全部食べてしまった。スターダムではなつぽいが食べたからケータリングの明太子おにぎりを食べられなかった。そんな細かい思い出も、いがみ合っている時は“燃料”になった。それなら今食べろとばかり、なつぽいは記者会見にジェノベーゼと明太子を持ち込んでいる。

記者会見ではなつぽいが明太子とパスタを持ち込み、激しいやり合いになったことも　©Norihiro Hashimoto

なつぽい「譲り合ったらウチらじゃない（笑）」

　アクトレスガールズ以来のタッグ結成。8月21日の名古屋大会では、王者チームの指名を受けて葉月&コグマのタッグ王座に挑戦する。タイトル戦に向け、なつぽいはチーム名に「明太子とジェノベーゼ」を提案した。ウチらといったらこれしかないでしょ。が、たむは即却下。久々のタッグは息が合いますかと聞くと、まったく同じタイミングで「いや……」と言い出す。実は息が合っているのか。

たむ「お互い意志が強くて頑固で、“自分はこう”という感覚が強いんです。試合中も、たむはこっちに行きたいのになっちゃんは逆ということがある。譲らないのでケンカみたいになる時もあるんですけど、やりたいことが合致した時のシンクロ率は凄いです。なっちゃんが言ってたんですけど、私たちは磁石みたいなんですよ。S極同士だと反発するけど、S極とN極がぴったりくっつく時もある」

なつぽい「嫌い合ってるから反発するんじゃないんですよ。意志が強いからなんです。これからもどっちかが折れるわけじゃなく、自然にバランスが取れていくと思います。譲り合ったらウチらじゃない（笑）」

タッグ王座戦の調印式、なつぽいが提案したチーム名にツッコミを入れる中野たむ　©Norihiro Hashimoto

なつぽいが決断した“衝撃の裏切り”については…

　中野たむと組むことで広がる未来がある。そう感じたなつぽいは、コズエンvs.DDMの試合中に突然の裏切り。ジュリアを投げ捨てて試合を終わらせるとコズエン入りを果たした。新たな環境についてはどう感じているのだろうか。

なつぽい「コズエンのイメージは人気先行？ 見た目重視？ みたいな。ビジュアルを見てほしい人たちなのかなと。DDMから見るとそんな感じなんですよ。でもアーティスト（・オブ・スターダム。6人タッグ王座）のタイトルマッチを何度もやって、イメージが変わりました。他のどのユニットより“ユニット力”があるなって。その時は言えなかったですけど。

　自分がメンバーになってみると、大人の集団って感じがしました。言いたいことがあったら、みんな遠慮なく言うんです。裏でドロドロしないから、サバサバしてて気持ちいいですね」

DDMからコズエンへの移籍を決めたなつぽいを、たむは抱きしめた　©Norihiro Hashimoto

　たむも同感だ。

たむ「コズエンは言いたいことは我慢しないしできない人間たちなので。それはしっかり言葉にして伝える力があるということだし、相手のことも考えたやり取りができるんです」

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