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羽生結弦が公開練習3回目の『SEIMEI』で示した“これからも挑戦していく姿勢”「平昌五輪のときから成長しているってところを見せたかった」 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAsami Enomoto

posted2022/08/13 11:03

羽生結弦が公開練習3回目の『SEIMEI』で示した“これからも挑戦していく姿勢”「平昌五輪のときから成長しているってところを見せたかった」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

公開練習中、笑顔を見せながらもリンクは緊張感に満ちていた。羽生自身にとって今回の公開練習はどのような意味を持つものだったのか

 この日、見せたのは、それらの言葉を体現する姿だった。

競技よりもさらにギアを1つ上げたような演技

 ウォームアップでの動作は、これまでの地道な取り組みの蓄積を表しているとともに、今なお、怠ることなく取り組んでいることを示してもいた。氷上で見せた超高難度のコンビネーションジャンプをはじめ4回転ジャンプを成功させる姿も、損なわれることのない地力とポテンシャルを思わせた。

 何よりも『SEIMEI』の試みや4回転アクセルへのチャレンジは、これからも挑戦していく姿勢にかわりないことを雄弁に物語っていた。

「プロとして活動して行くときにやっぱり、競技とは違うなって思う点ももちろんあります。例えばなんですけど、6分間練習をやって、1個のプログラムをやって終わりっていうわけではなくて。点数をつけてもらうためだけのスケートじゃなくて、やっぱり皆さんに見ていただけるようなプログラムをやっていかなきゃいけないっていうのは、もちろんありますし。それプラスアルファで、僕の場合は競技と変わらない、競技よりもさらに。なんだろう、今日の『SEIMEI』じゃないですけど、競技よりもさらに1つ段階を上げた、ギアを1つ上げたような演技をしていかなきゃいけないと思っているので」

『SEIMEI』のあと、練習を配信していたYouTubeを確認する一幕もあった。会場からのリクエストに応じて滑った羽生は、午後1時31分頃、練習を終了。リンクに一礼して氷上に触れた。

 練習を終え、記者会見を行った羽生によると年内の活動についてはある程度目途が立ってきていると言う。

 それがどのような形となるのか。羽生の新たな挑戦の始まりを、公開練習は告げるようだった。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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