2回の守備では悪送球からノーアウト二塁のピンチを招いたが、川原投手が後続から2つの三振を奪うなど無失点。6回はゴロを捕球した遊撃・鈴木塁選手の送球がワンバウンドとなり一塁手は後ろに逸らしたが、バックアップした捕手の松尾選手が二塁を狙った打者走者をアウトにした。

　スカウトは春夏連覇を狙う大阪桐蔭の初戦を、こう総評する。

「ミスが出ても崩れない、先制されても慌てないのは、チームとして様々なケースを想定してプレーし、それだけの準備をしてきた証だと思います。どんなチームでも、初戦から走攻守全てで完璧な試合をするのは簡単ではありません。

　その中で、エラーで失点して走塁ミスでチャンスを潰してしまった旭川大高と、エラーを他の選手がカバーして隙のない走塁で相手を揺さぶった大阪桐蔭の差が勝敗に表れました。勝って当然の重圧も背負う大阪桐蔭にとって、難関の初戦を突破したのは春夏連覇へ大きく前進したと言えます」

府大会から比べると物足りない勝ち方かもしれないが

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大阪桐蔭 1番・伊藤
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— バーチャル高校野球 (@asahi_koshien) August 10, 2022

　試合序盤から主導権を握り、圧倒的な力で優勝した今春のセンバツや今夏の大阪大会と比べると、やや物足りない勝ち方に映るかもしれない。だが、劣勢を跳ね返しての勝利は、大阪桐蔭の負けない強さを印象付けた。

　＜#1／「大阪桐蔭の超高校級な5人の進化」、#2「大阪桐蔭にスキがあるとすれば？」からつづく＞

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